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大学生、新卒のための海外就職戦略

これから大学へ進学する人、在学中の人、新卒で海外への転職を考えている人向けに、海外就職を実現するための選択肢を解説します。

海外の大学を卒業する場合

① 新卒で海外就職

日本の大学を卒業する場合

② 新卒で海外就職

③ 日本で就職、海外転職を目指す

④ 日本で就職、駐在での派遣を目指す

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① 海外大学を卒業して、現地で就職

海外就職を目指す大学生に最もお薦めするのは、海外大学・大学院への進学です。

高校生向けの記事で推奨したように、海外大学を卒業することは、海外就職を目指すうえで様々なメリットがあります。特に、欧米での就職を目指す場合は、ほとんど必須と言っても過言ではないです。

1 就労ビザの取得が有利になる(国もある)
2 現地の語学や文化を学べる
3 現地の国へのコミット
4 海外での就職活動の拠点確保
5 日本の大学のランキングは低い
6 海外の大学の方が勉強できる

高校生のための海外就職戦略
高校生のための海外就職戦略
高校生以前で、将来海外の就職を希望しているなら、進路の選択は海外大学留学の一択です。①就労ビザの取得が有利になる。②現地の語学や文化を学べる。③現地の国へのコミット。④海外での就職活動の拠点確保。⑤日本の大学のランキングは低い

海外大学への編入

留学のタイミングによって、大学への編入か大学院進学

大学2年まで:海外大学への編入

大学3年以降:編入の選択肢もありますが、主に大学院進学

まだ日本の大学を卒業するまで時間があるなら、最初に考えるべき選択肢は海外大学への「編入」です。日本の大学では、選択する人は多くありませんが、欧米では大学で学んでいる間に、他の大学に編入することが一般的です。

編入とは、交換留学のように一時的に他の大学に移るのではなく、完全に移籍して、その大学での卒業を目指すことです。例えば、大学2年の終わりにA大学からB大学に編入して、3年から卒業までB大学で学びます。

大学1年の初めからではなく、途中の学年から編入できるのは、単位互換システムがあるからです。A大学で履修した単位が、B大学で卒業に必要な単位としてカウントされます。全ての単位が移行できるわけではありませんが、一般的な科目であれば、認められることが多いです。日本の大学の単位も認められます。

海外大学への編入の具体的な方法は、ネットや書籍で調べてみてください。また、大学の事務局や指導教授にも相談してみましょう。編入についてのアドバイスをくれたり、大学と提携している海外大学を紹介してくれるかもしれません。

できるだけ早いタイミングで留学しましょう

思い立ったら、最短の時間で大学編入、大学院進学を目指しましょう。語学の習得や、就職活動の情報収集の面でも、現地での時間が長い方が有利です。高校生の大学進学に比べて、就職活動が近いので、より具体的に将来の就職に直結する場所、専門での留学をお薦めします。

海外大学院進学

既に大学3年以降であれば、大学への編入もありですが、大学院進学をお薦めします

海外大学への編入は、1年くらいは準備期間が必要だからです。例えば、留学先の大学の選定、TOEFLなどのテスト、編入の申請資料の作成などです。まだ英語レベルが十分でない場合は、英語を勉強するために、更に時間がかかるかもしれません。そうしている内に、日本の大学を卒業するというタイミングになりかねません。

海外大学院というと、難易度が高いと思われるかもしれません。しかし、プログラムのレベルや入学の難易度は千差万別です。トップのプログラムでなければ、普通の日本の大学生でも十分に合格できます。

大学院卒は、ビザの申請で有利(になる国もある)

多くの国では、学歴が高いほどビザの申請で有利になります。修士を卒業していた方が、学部卒よりも有利です。更に博士は修士よりも有利ですが、博士の取得は非常に時間がかかるので、また別の問題がありますが。。。

例えば、アメリカの就労ビザH-1Bの2017年の発行枠は8.5万人です。通常の枠は6.5万人で、アメリカで修士以上を終了した人向けに、追加で2万人の枠があります。修士以上の人は、2万人の枠で抽選に漏れても、通常の枠で再度抽選を行うことができます。実際の実績を見ても、2015年のH-1B取得者の54%が修士卒以上です。

アメリカで就職するための就労ビザ:H-1B
アメリカで就職するための就労ビザ:H-1B
H-1Bは、アメリカで外国人(非居住者)が就職する場合の最も一般的なビザです。申請条件。職種。有効期間など

多くの他の国でも修士は有利になります。例えば、中国、カナダではビザの審査基準の項目として学歴があり、修士卒は学部卒よりポイントが高いことが明記されています。

中国就労ビザまとめ~種類、取得条件、期間、申請方法(2017年更新)
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中国での現地就職の観点でビザ、就労許可を紹介します。新卒&転職。一般向け就労許可。留学生。インターン。ボランティア。Zビザなど
カナダ就労ビザまとめ~種類、取得条件、期間、申請方法(2017年更新)
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カナダでの現地就職の観点でビザ、就労許可を紹介します。新卒&転職。一般向け就労許可。留学生。インターン。ワーキングホリデー、移民(永住権)申請プログラムなど

大学院(修士)の期間は短い

大学院の修士課程での留学の良い点は、留学期間を短くすることができる点です。通常の修士のプログラムは2年間。1年間で卒業できるプログラムもあります。特にイギリスやヨーロッパの大学院は1年間のプログラムが多いので、短期で卒業したい人は、アメリカだけでなく、ヨーロッパにも目を向けましょう。

意外に費用もかからない(可能性もある)

アメリカの大学の学費の高騰ぶりは日本でも報道されています。例えば、2017-2018年度のハーバード大学の1年間の学費は、44,990ドル(約500万円)。更に寮などの費用を入れると、学校に支払う費用だけで、65,609ドル(約735万円)です。とんでもない数字ですね。。。

しかし、費用については、そこまで心配することはありません。所得が高くない家庭の学生でも、しっかりと調査すれば、費用は何とかなると思います。

まず、アメリカについては額面上の学費は確かに世界で飛びぬけて高いのですが、家庭の所得水準によって返済不要の奨学金が出ることが一般的です。ハーバード大学では、70%の学生が何らかの給付を受け、家庭の所得が65,000ドル以下の場合の支払いはゼロです(Harvard University)。

大学院の理系学生については、更に優遇されていて、大学院の学費を払っていない人が多いです。返済不要の奨学金を支給されたり、教授の研究アシスタントとしての給与が出ることが多いからです。学費+生活費までもらってる人もいます。

現地の大学からだけでなく、日本国内でも奨学金は申請できます。早めに準備して申請すれば、日本国内の団体から何かしらの返済不要の奨学金が出ることが多いです。海外大学・大学院に正規留学する日本人は少ないですし、奨学金について自分で調べて、面倒な申請手続きを実行する人は更に少ないからです。

また、アメリカ以外であれば、他国の学費は、日本よりも低いくらいです。

出典:Business Insider、日本は高い? 大学の授業料が世界で最も高いのはアメリカ —— OECD調べ

② 日本の大学から新卒で海外就職

海外の大学を卒業する場合よりも難易度は高くなりますが、日本の大学から新卒で海外就職をすることも可能です。海外就職経験者のブログやインタビュー記事でも、日本の大学を卒業して、特に縁もゆかりもない国に就職した例は見られます。特に東南アジアやインドでの日系企業の就職であれば、そこまで難易度は高くありません。

新卒は海外就職するなという意見に反論してみる
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新卒の就活生が海外就職を周りに相談すると、反対されることが多いです。海外就職の専門家も、新卒海外就職は賛成しない人が多いです。3年間は日本にいるべき。社会人マナーを身に着けられないなど。それらの意見は、大した根拠がないことを説明します

在学中の準備

新卒で海外就職するには、在学中の準備が重要です。以下の記事を参考に、できるだけ早い段階から準備を始めましょう。

① 留学(日本の大学に在籍の場合)
② インターン
③ 大学の勉強、特にハードスキルの専門科目
④ 英語の学習
⑤ 英語以外の語学
⑥ 長期間の旅行
⑦ 起業
⑧ 日本のルールを外れる心構え

新卒海外就職のために大学生が就職活動前にやるべき8つのこと
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若い頃から海外経験を積むため、グローバルなキャリアを作るために、新卒海外就職を検討している学生向けの記事。海外就活を始める前に、学生時代にやるべきことを紹介します。留学。インターン。専門科目。英語。英語以外の語学。長期間の旅行。起業。日本のルールを外れる心構え。

就職活動のスケジュール

海外と国内の就活では、全然スケジュールが違います。日本の大学に在籍しながら、海外就職を目指す場合は、国内の就活との兼ね合いに注意する必要があります。

海外就職のスケジュールの詳細については、以下の記事をご参照ください。

① 志望企業への問い合わせ:4年生初め以降

② 人材紹介会社への登録:4年生初め以降

③ 応募:本番は卒業年の1月以降

④ 内定:卒業直前

新卒の海外就職活動はいつから始めるべき?就活スケジュールと動き方
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新卒の就活生の多くは、夏には就職活動を終えています。一方で、新卒で海外就職を目指す学生にとっては、秋以降が就活本番です。海外と国内の就活では、全然スケジュールが違います。新卒で海外就職を目指す学生向けに、海外就活のスケジュール、動き方を解説します。

③ 日本で就職して、海外転職を目指す

将来の海外就職から逆算したキャリアを考える

卒業に近い場合は、いったんは日本で就職する選択肢もありです。できるだけ将来の海外就職を見据えた就職をしましょう。将来海外で就職活動をするにあたり、それまで何をすれば海外就職に有利か考えて就職先を選択します。

日本での職歴が海外で応募する仕事と関連性が高ければ、就職活動を有利に進めることができます。そこで、将来海外で就職したい仕事内容から逆算して、日本でのキャリアを作ります。

例えば、中国やアジアの工場で生産技術の仕事を将来したいとします。そのためには、日本でも生産技術の仕事を探しましょう。シンガポールで金融の仕事を目指したいとすれば、日本で就職すべきも金融の会社です。それも、できるだけ具体的に将来働きたい業界・職種に近い方がよいです。

海外就職につながらない仕事は、早めに見切りをつける

難しい点として、日本の就職は、ほとんどの場合、就職ではなく就社です。海外と関連との取引が多い会社に就職したとしても、海外営業など海外と関係のある仕事をできるとは限りません。

一つの戦略としては、海外に関われそうな会社、希望の職種ができそうな会社を選んで就職。様子を見て、関わるのが難しいと判断したら、早めのタイミングで、留学や転職で海外に行くことが考えられます。

④ 日本で就職して、駐在での派遣を目指す

駐在が多い会社に就職して、駐在員として海外に行く方法もあります。

駐在の利点として、待遇の良さがあります。一般的に、駐在は日本での給与にプラスして駐在の手当が出ます。給与以外にも住居などの各種サポートがあるので、同じ会社の日本での待遇よりも、実際の所得が良くなるケースが多いです

更に給与以外の利点として、駐在は多くの場合その会社の出世コースです。駐在中は、日本での職位より高いレベルの仕事を任されるケースが多いです。日本に帰ってからも出世コースの人として優遇されます。

駐在が難しい点は、どんなに優秀でも、駐在員に選ばれるとは限らないことです。更に、希望する国に狙って派遣されるのは、もっと難しいです。時期もいつになるか分かりません。つまり、いつ、どこの国で働くかは、会社頼みになります。
表:駐在と現地採用の比較

駐在 現地採用
<メリット>
・途上国でも待遇が日本と同等以上
・家賃補助、日本への帰国費用、税金の補助など給与以外のサポートも多い
・職責が大きい
<メリット>
・希望の国で就活できる
・自分で、就活のタイミング、働く期間を決められる
・現地のコミュニティに溶け込みやすい
・日系以外の会社で働ける
<デメリット>
・国を選べないことが多い
・駐在の希望が通るか分からない。いつ行けるか分からない。いつ帰国になるか分からない
・日本コミュニティに属して、現地の普通の人との交流が少ない
<デメリット>
・待遇は現地水準。途上国の場合は、日本より給与は低い可能性が高い
・駐在のような手厚い補助はない

駐在員として海外で働くメリット、デメリットは、こちらの記事を参照ください。

海外就活で海外駐在 / 赴任か現地採用どちらを目指すべきか?
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海外での就業の可能性は、駐在か現地採用です。駐在の利点として、待遇の良さがあります。現地採用では、現地の人と同様の給与体系になります。逆にメリットは、自由な選択ができることです。自分が行きたいタイミングで、海外就職を始めることができますし、国も自由に選べます。

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