海外就職向け人材紹介会社・エージェント・求人情報サイトに登録

日本の新卒の就職活動だと、まずはリクナビ、マイナビに登録することから、就活が始まります。海外就職でも同様に就職サイトに登録します。

就職サイトには、様々な種類があります。細かい分類は色々ありますが、本記事では、「求人情報サイト」「人材紹介サービス」「ソーシャルネットワークサイト(SNS)」に分類します。自分がどのようなサイトに登録しているか理解することが、上手く就職サイトを使う近道です。

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求人情報サイト

日本でも海外でも、ほとんどの就職サイトは、求人情報サイトもしくは人材紹介サービスに分類できます。一見すると似たようなサービスを提供しているように見えますが、内容は全く異なります。

求人情報サイトでは、個人が求人企業に直接連絡する

求人情報サイトは、国内の就職で言うと、例えば、新卒向けのリクナビ、マイナビ、転職者向けのリクナビNEXT、マイナビ転職などです。

求人情報サイトは、多くの企業の求人情報を分かりやすく整理して、学生や転職希望者向けに公開しています。大多数のサイトは、求職者は無料で使えます。一方で、求人をしている企業側からは、掲載料を得ています。つまり、企業が応募者を多く集めるための広告を提供するビジネスです。

求職者は、業界、職種、給与水準などの様々な基準で求人情報を探し、気になる求人に応募します。求人への応募や選考のプロセスは、あくまでも求職者と求人をしている会社の当事者同士で行います。よって、就職サイトの担当に相談したい場合は、求人情報サイトは適していません。次に紹介する人材紹介サービスが該当します。

求人企業が個人に連絡する「スカウト」機能もある

求人情報サイトは、基本的には、自分で興味のある求人を探すサイトですが、「スカウト」機能をつけているサイトも多いです。スカウト機能とは、企業の採用担当者や、人材紹介会社の営業が、あなたに連絡してくるサービスです。

スカウト機能を使うには、履歴書をアップロードしたり、簡単な経歴を書いたりします。求人企業や、人材紹介会社が、スカウト機能に登録している情報を見て、興味のある人に連絡(スカウト)します。思いがけない企業からスカウトが来ることもあり、便利な機能です。特に海外就職では、想定外の会社があなたに興味を持つかもしれません。是非、登録してみましょう。

サーチエンジン型の求人情報サイト

新しいタイプの求人情報サイトとして、サーチエンジン型があります。最も著名な例は「indeed」です。50以上の国でサービスを展開しているので、海外就職で役に立つサイトです。リクルートが2012年に買収し、最近は日本でもテレビCMなどで見かけることが多くなりました。

一般の求人情報サイトは、求人企業から収益を得るモデルなので、手数料を払わない企業の求人は掲載されません。サーチエンジン型のサイトでは、企業のサイトなどから自動的に求人情報を収集して掲載します。リンクをクリックすると、企業のサイトに移動します。収入は、求人とは直接関係ない会社の広告で得ています。求職者の使い方としては、求人企業に直接応募することは従来の求人情報サイトと変わらないので、大きな違いはありません。

人材紹介サービス

エージェント(Agent)とも呼びます。エージェントは、代理人の意味ですね。国内向けだと、リクルートエージェント、マイナビエージェント、DODAエージェントなど。リクルート、マイナビなど、求人情報サイトも手がけている会社も多いですが、全く別の種類のサービスです。日本の新卒就職活動では使いませんが、日本でも転職活動では一般的なサービスです。

人材紹介サービスは、エージェントが求人企業と個人の間に入る

人材紹介サービスは、求職者と求人企業の間に入って、マッチングを行います。通常は、求職者ごとに担当がつきます。応募も人材紹介会社経由で行い、採用の決定に至るまで、人材紹介会社が間に入ります。求人情報サイトと同様で、求職者は無料です。採用が決まった場合には、求人企業から人材紹介会社に紹介料が支払われます。通常は、提示された年収の一定の割合が紹介料になります。

求職者は、まずは履歴書など自分の情報を登録します。ここまでは、求人サイトのスカウトと同様ですね。スカウトでは、直接求人企業から連絡を受けますが、人材紹介サービスでは、人材紹介会社の担当と面談をします。求職者の経歴、特徴、転職活動に何を求めているかなどを理解した上で、適切な求人を紹介します。

求人情報サイトと人材紹介サービスのサイトの分かりやすい違いは、トップページで、求人の検索があるかです。人材紹介サービスの場合は、求人情報の例を掲載することはありますが、全ての案件は掲載していないです。あくまでも最初のステップは求職者の情報を登録して、面談をすることです。トップページには、「エージェントサービスに登録しましょう」のような文言が出てきます。

人材紹介サービスのメリットは、担当と相談できること

求人情報サイトと比べて、海外就職での人材紹介サービスの最大のメリットは、担当と相談できることです。求人情報を見ても、どれに応募するべきか分からない、履歴書の書き方の指導をしてほしい、ビザについて相談したいなど、担当と話をしたい人は、人材紹介サービスが役に立ちます。

その他の利点としては、スケジュール調整、待遇の交渉、会社ごとの応募や面接で注意すべき点を教えてくれる、などがあります。また、求人情報サイトや、企業のサイトには掲載していない非公開の求人を紹介されることもあります。競合他社などに知られたくない求人は、一般には見えないようにしているのです。

デメリットは、必ずしも求職者の側に立った紹介をしないこと

デメリットとしては、必ずしも求職者にとって最適な案件を紹介してくれるとは限らないことです。人材紹介サービスも商売ですので、どこかから費用プラス利益を回収しなければなりません。具体的には、求人を募集している会社から紹介料を得ています。よって、人材紹介会社のもうけになる求人しか、人材紹介会社は紹介しません。人材紹介会社と契約していない会社で、あなたに適した案件があっても、無償で探してくれるはずがありません。あくまでも人材紹介会社にお金が落ちる案件のみ紹介してもらえます。

また、自分で求人を探したり、自分で応募したりできないので、就職活動が担当の能力、やる気に依存してしまいます。面談してみて、あまり使えそうにない担当だった場合は、他の人材紹介会社を当たるか、自分で求人情報サイトで探しましょう。

日系の求人情報サイト / 人材紹介サービス

求人情報サイト、人材紹介サービスどちらについても、日系、外資、現地の会社で取り扱っている求人や、使い勝手が異なってきます。

日系は、日本人による日本人のためのサービス

日系のサイトは、日本語で日本人向けにサービスを提供しています。取り扱っている求人の大部分は、日系の現地支社での仕事です。現地企業の募集が少ないのは、日本人に絞った求人の需要が少ないからです。日本人ではなく、日本語が話せる人材の募集の場合は、現地の人を探せば良いので、わざわざ日本の会社に依頼する必要はありません。

日系の仕事を探すなら日系の求人情報サイト / 人材紹介サービス

日本語で仕事を探したい場合は、日系のサイトが主な選択肢になります。日本人の海外就職を前提にした求人ですので、難易度も比較的低いですし、ビザもサポートしてくれます。

注意点として、日系のサイトで探すということは、応募する案件も日系が中心になります。現地企業の仕事を探したい人には、向いていません。また、日系でも、日本語ができる現地人を募集している会社の求人は、見つけることができません。

海外就職だけを紹介している会社はは、小規模な会社が多いようです。具体的な社名は信頼性が判断できないので書きませんが、「海外就職」で検索すると多数のサイトが出てきます。

大手の総合人材紹介会社では、リクルート、パソナ、マイナビ、インテリジェンスなども海外就職向けのサイトがあります。求人情報サイトも、人材紹介サービスも、両方とも提供している会社が多いです。例えば、リクルートだと、転職者向けの求人情報サイトのリクナビNEXTに海外求人の掲載がありますし、人材紹介サービスでは、リクルートエージェントも海外求人を扱っています。

人材紹介サービスは、現地法人のサイトも確認しよう

また、大手の会社は、日本でのサイトに加えて現地法人のサイトが別にあることが多いです。例えば、パソナだと、日本のサイトは「パソナグローバル」で、「パソナシンガポール」、「パソナ台湾」など各国ごとのサイトが別にあります。日本のサイトと、就職したい国のサイト、どちらも登録しましょう。

外資の求人情報サイト / 人材紹介サービス

海外の会社で、世界中で人材紹介を行っている会社。人材紹介会社の世界での売り上げの上位は、アデコ(Adeco)、マンパワー(Manpower)、ランスタッド(Randstad)、ヘイズ(HAYS)などがあります。

日本の会社と同様に、こちらも国ごとにサイトが異なるケースが多いです。グローバルの全体のサイト、日本人向けのサイト、現地のサイト、全部登録しましょう。日本人向けの対応は、日本の会社よりは弱いかもしれませんが、多国籍でサービス展開をしているので、外国人への対応は慣れています。現地企業や外資の求人情報は、日系より充実していることが多いと思います。

現地の求人情報サイト / 人材紹介サービス

日本と同じように、就職サイトは、現地の会社が強いです。特に、エントリーレベルの仕事は、現地のサイトの方が圧倒的に多いです。

外国人を想定した求人に限らず、全ての求人を対象にしたいなら、現地の人が登録しているサイトに登録する必要があります。見つかる求人数は最も多いですが、外国人からの応募は全く想定していない会社も入っています。外国人にとっては、面接に進める確率は低いです。また、現地の言語ができなければ、利用するのは難しいと思います。現地語ができる人は、登録してみましょう。

私の場合は、現地のサイト中心でした。私は、台湾で就職活動したのですが、日系ではなく、台湾の現地企業に入りたかったからです。日系の人材紹介会社とも話しましたが、日系しか紹介してもらえませんでした。今考えると、日系から紹介料をとって、日本人を紹介するビジネスモデルなので、台湾企業を紹介できないのは当たり前です。

ソーシャルネットワークサイト(SNS)

LinkedInというサイトをご存知でしょうか?日本では使っている人が少ないのですが、世界最大のビジネスのためのソーシャルネットワークサイトです。ビジネスパーソンが簡易的な経歴を公開していて、ユーザー同士でつながることができます。多くの人は一般にプロフィールを公開しているので、興味のある会社や職種があれば、検索して、その仕事をしている人を探すことができます。

SNSを使えば、興味のある会社の採用部署に直接連絡できる

国によって利用率は異なりますが、欧米では多くのビジネスパーソンが使っています。私が台湾で就職活動をした時も、LinkeInが役に立ちました。欧米以外で使っている人は、国際的な経歴の人が多いと思うので、その点でも海外就職に適しています。

LinkedInを使って、興味のある会社の人に連絡してみましょう。探す対象としては、採用部署のマネージャーが第一候補です。できるだけ自分が応募したい部署に近い人を特定して連絡します。

例えば、シンガポールの食品メーカーA社の日本営業部に応募したいとします。会社名で検索して、LinkeInに登録している人のリストを出します。その中から、日本営業部に近そうな人から順番に連絡していきます。あなたのプロフィールが、その採用部署の人にとって役に立つのであれば、返信してくれる人はいるはずです。

海外就職の採用では、人事より採用部署の判断が重要

人事ではなく、採用部署の人に連絡するのは、海外の多くの国では、採用部署の判断が最も重要だからです。人事の採用担当は、一次スクリーニングをするだけで、最終的には採用部署判断になります。一方で、日本の新卒採用では、人事部が主導権を持っているケースが多いです。日本では、新卒就職が特定の部署への採用ではなく、会社全体としての採用だからです。採用時点での部署が決まっていないので、採用部署もありません。新卒一括採用がない国では、新卒であっても、特定の部署に応募します。採用する部署が決まっている求人の場合は、採用部署の判断が重要になります。

人事が最終決定権を持っていなかったとしても、ブロッカーになるケースは想定されます。書類選考の一時スクリーニングは、人事の採用担当が行っていることが多いからです。人事部は、採用部署の意向を受けてスクリーニングをしているはずですが、そうではない場合もあります。

海外就職では特に、人事と採用部署の判断基準が大きく異なる可能性があります。人事担当にとってみれば、外国人の採用は面倒なことです。ビザの手配やら、引越しのサポートなど、採用が決定してからの事務処理が大変です。しかし、採用部署側からみると、あなたの経歴や能力が本当に役に立つのであれば、多少面倒でも採用したいと思うはずです。実際に面倒なことをするのは人事なので。私の場合も、求人に普通に応募したら書類選考も通らなかったのに、日本担当の営業マネージャーに直接連絡すると、簡単に採用というケースがありました。

企業のサイト

就職サイトではないですが、求人にエントリーするという意味では、企業のサイトが最も直接的です。多くの会社は自社のサイトに求人情報を掲載しています。興味のある特定の会社があれば会社のサイトに直接行って調べましょう。もし、あなたの条件に当てはまりそうな求人の掲載がなくても、採用担当のメールなどに連絡してみます。

あなたを採用すると、どのような利点があるのか、会社にどう貢献できるのか、売り込みましょう。本当にあなたを獲得することが会社の役に立つのであれば、話を聞いてくれる可能性は高いです。日本人は、自分を売り込む意識が弱いと思いますし、特に新卒はそうだと思います。しかし、海外で外国人「助っ人」としてやっていくには、相手にとっての自分の価値を理解して、積極的に売り込みことが必要です。

個人の紹介

最後に、仕事を紹介してくれるのは、専門の会社だけとは限りません。知り合いのネットワークも重要な情報源です。就職したい国に知り合いがいる場合は、まずは知り合いにツテがないか聞いてみましょう。直接仕事を紹介してもらうことは少ないとは思いますが、自分でネットで調べるだけでは思いつかないようなアイデアをくれるかもしれません。知り合いの知り合いが、自分が興味のある業界にいるかもしれません。

また、就職したい国で働いている日本人を探してみましょう。アメリカや中国など主要な国であれば、自分の経験を書いているブログなどが見つかると思います。メールや掲示板などがあれば、そこで質問してみましょう。わざわざブログを公開しているくらいなので、質問すれば答えてくれる人が多いと思います。

質問は、できるだけ具体的に、自分が何をしたいのか、どのような疑問を持っているのか書きましょう。仕事を探したいです、教えてください!のようなざっくりとした内容だと、答えようがないです。ネットで簡単に分かる事実を聞くのも良くないです。人に聞くときは、自分で調べられることは調べきってから、質問しましょう。


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