海外就職の履歴書作成・応募

海外就職で応募したい求人が決まったら、求人情報サイトや企業のサイトから応募することになります。

履歴書など応募の書類の書き方について解説いたします。

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①フォーマットを調べる

応募のフォーマットは各国で異なる

日本の中途採用だと履歴書、職務経歴書が応募のフォーマットです。応募にあたり履歴書的なものを送付するのは各国共通ですが、そのフォーマットは異なります。

外国人だからこそ、現地のフォーマットに合わせるのが重要

外国人だから細かいフォーマットは分からない、というのは甘いです。外国人だからこそ、その国の標準的なフォーマット、書き方を徹底的に研究する必要があります。

実質的な内容は同じようなことを書いていても、見た目や内容の構成によって印象は大きく異なります。

フォーマットは異なっても、根本的に伝える内容は同じ

伝える内容については、基本的には、各国共通だと思います。

どの国でも、どんな業界でも、採用担当者の目的は、募集している仕事に最適な人材を探すことです。

よって、求職者がすべきことは、自分が募集の仕事に最適の人材であることをアピールすることです。必要なスキルを持っている、類似の経験をしている、応募している会社・業界への見識が高い、やる気が高い、などです。

フォーマットの調べ方

人材紹介会社に聞く

人材紹介会社を使う人は、人材紹介会社の人に指導してもらいましょう。

ネットで検索する

応募する国の言語で、「履歴書」に当たる単語を検索すれば、無料で多くの情報が掲載されています。

英語圏の応募書類

英語圏については、どこの国でも応募書類の形式は似ています。

日本でも欧米外資に応募する場合は、英語の書類の提出を求められることが多いです。

ResumeかCV

Resume、またはCV(Curriculum Vitae)は、日本の履歴書と職務経歴書を兼ねたものです。

一般的にResumeは1ページ程度の完結なもの、CVは2ページ以上の網羅的な書類です。

応募には、会社によって、どちらかの書類が指定されます。ResumeかCVかで、期待される長さが異なりますので、気をつけましょう。

一般的に、北米はResumeが、イギリス、オーストラリアなどではCVが使われます。

Cover letter

Cover letterとは、日本の就活では志望動機に当たります。応募する会社に向けて、応募の動機や、自分の長所などを、手紙の形式でプレゼンします。

② 履歴書を作成する

自分の職種の参考例を探す

応募書類は、一から自分で作成する必要はありません。

まずは、参考例を探して、それをベースに作成します。

例えば、IT業界でプロジェクトマネージャーを担当しているとします。

「IT project manager resume」などと検索すると、多くの履歴書の例が見つかります。その中から、特に自分の仕事に近い内容をベースに履歴書を作成します。

以下は「Senior IT Project Manager」の例です。

  • Re-engineered legacy System and Implemented new Call center CRM System for Fortune 500 Retailer that increased sales revenue by 35%
  • Deployed Content Optimization tool for Internet application increasing the efficiency by 45%

JOB Hero「Senior It Project Manager Resume Samples」

参考例を自分の仕事に置き換える

自分の仕事に近い内容の参考例があれば、少し内容を変更するだけで使えます。

上記の例だと、「Implemented ~ System(~のシステムを実装した)」とか、「Increased the efficiency by 45%(効率を45%改善した)」などは、少し単語を置き換えれば、多くのプロジェクトマネージャーの仕事に当てはまるかと思います。

Cover Letterも同じ

Cover Letterも同じで、自分の今の仕事、応募する仕事に近いサンプルを探しましょう。

定型文に自分の仕事内容を当てはめれば、それらしいLetterが簡単にできます。

テンプレートを探す

応募書類は、見た目も重要です。

日本の履歴書、職務経歴書は、標準的なフォーマットがありますが、海外は(少なくとも英語圏は)標準的なフォーマットがありません。

Googleで「Resume」と検索すると、下のように全く異なるフォーマットがでてきます。

「Resume Template」、「Resume Sample」などと検索して、自分が良いと思うテンプレートを探しましょう。

募集内容に合わせる

先ほども書きましたが、求人企業は、応募者が募集している仕事に合っているかを確認しています。

そのため、募集内容に合わせた書類を作った方が、求人企業にアピールしやすくなります。

記載する事例を変える

例えば、マーケティングの仕事で、「Influencer Marketing」の経験が必須だと書かれていたとします。その場合、できるだけInfluencer Marketingに関係する事例を詳しく書くべきです。

一方で、同じマーケティングの仕事でも、データ分析を重要視している求人の場合は、データ分析の経験を強調すべきです。

単語を合わせる

ビジネスの多くの用語は、同じ意味でも、会社によって単語が違っていたりします。

例えば、「Business development」は、(会社によっては)「Sales」と同じ意味で使われます。

募集要項にBusiness developmentの経験が必要と書いてあるなら、実質的には同じでも、「Sales」ではなく「Business development」の経験があると書く方が、求人企業にとっては分かりやすいです。

③ 履歴書作成の注意点

機械を意識してキーワードを散りばめる

特に欧米の大企業では、応募の第一関門は、人間ではなくて機械です。

多くの募集の中から候補を絞り込むために、募集内容と応募者の経歴がどのくらいマッチしているかを自動的に判定しています。

そのため、本当は非常に良い経験を持っていたとしても、機械からみてマッチしていなければ落とされてしまいます。

機械に分かりやすいように、応募要項に記載されている資格や経験のキーワードを、できる限り網羅して書きましょう。

人間を意識して読みやすい文章にする

一方で、機械を意識過ぎると、キーワードの羅列になってしまいます。

機械の選考を通ったら、次は人間が同じ書類を審査します。そのため、人間にとっても分かりやすい文章にする必要があります。

履歴書の盛り加減に気をつける

日本人が特に注意した方がいいのは、自分の能力や経歴のアピールの強さです。

一般的に日本人は就職活動や職場でのアピールが控えめです。アメリカなど自己主張の強い国では、日本的な感覚では、笑えるくらいに自分をアピールします。

私は、謙遜は日本の素晴らしい美徳だと思いますが、他の文化では単純に分かってもらえず、アピールする点がないと判断される可能性があります。

あなたが仕事をしたい国が、積極的に自分の能力をアピールする文化なのであれば、それに合わせて自分もアピールすべきです。

履歴書とは、自分のセールスポイントをプレゼンすること

日本の就職活動でも「履歴書を盛る」という表現があります。欧米の企業文化では、自分の経歴を盛れる、言い換えれば、自分という商品のセールスポイントを上手にプレゼンテーションできる人材の方が評価されがちです。中国語圏も同様だと思います。

もちろん、盛りすぎは欧米でも嫌われますし、根拠のない盛り(経歴詐称)はダメです。

具体的な盛り方の表現

英語の履歴書については、日本語でも多くの書籍があります。ネットの無料の情報もあります。

また、参考となる履歴書を見つけて、表現方法を真似てみましょう。

例えば、チームの一員としてプロジェクトに関わった場合、日本的な表現では「参画する」と言ったりします。一方で、英語では「Lead(主導する)」を多用します。

もちろん、主導する要素がなければ嘘ですが、プロジェクトに関われば、何かしら主導する部分はあるはずです。

文法や語彙の間違いは論外

単純な点ですが、文法や語彙の間違いはゼロにしなければなりません。日本語の履歴書で誤字・脱字が論外なのと同じです。外国人だから、文法ミスを許してもらう、というのは甘いです。

採用側も建前はそう言うかもしれませんが、文法や語彙がおかしい文章は、どう考えても幼稚に見えます。

現地の求職者も頑張って完璧な書類を揃えてきます。その中で幼稚な文章が混じっていれば、選考を突破するのは難しいです。

④ プロに相談する

履歴書の作成・添削サービス

英語であれば、履歴書の作成や添削を専門で行っているサービスがあります。

添削と作成の違い

英語だと、「Resume writing(履歴書作成)」、「Resume editing(履歴書添削)」でサービス内容が異なります。

Resume writingは、担当者と相談しながら作っていくスタイルです。依頼するときに必ずしも履歴書が完成している必要はありません。

英語の履歴書を一から作るスキルや時間がない人は、こちらの方がいいかもしれません。

Resume editingは、既に完成している履歴書について、語彙、文法や言い回しなどを確認するサービスです。

Writingの方が時間がかかるので、当然価格も高くなります。

サービスの探し方

「Resume writing」、「Resume editing」で多くのサイトが見つかります。日本語のサービスがいい人は、「英語 履歴書 添削」などと検索すると出てきます。

クラウドソーシング(個人に直接依頼)

個人(フリーランス)と直接契約することもできます。欧米は転職が盛んなので、個人で転職や履歴書のコンサルタントをしている人がいます。

私は、履歴書サービスの会社経由ではなく、個人を直接探すことをお薦めします。

私はUpworkで履歴書専門のコンサルタントを雇いましたが、とても良い人と仕事をすることができました。

比較的安い

会社経由に比べると、同じレベルのコンサルタントであれば、半額以下だと思います。

自分の需要にあった人を探せる

会社経由だと、一般的に特定のコンサルタントを指名できません。指名できたとしても、あまり情報が掲載されていません。

クラウドソーシングのサイトでは、コンサルタントの経歴や実績、過去の仕事の評価などが細かく記載されています。特定の職種や業界に強い人を探すこともできます。

価格もピンキリで、トップの人を1時間100ドルで雇うこともできれば、インドなど人件費が安い国のコンサルタントを激安価格で雇うこともできます。

まとめ

・応募のフォーマットは各国で異なる。外国人だからこそ、現地のフォーマットに合わせよう。

・各国のフォーマットはネットに簡単に探せる。もしくは、人材紹介会社に聞く。

・履歴書は、一から書くのではなく、自分の仕事に近い参考例をベースにする。

・応募する仕事に合わせて、履歴書を修正する。

・履歴書は、機械的な選考のキーワード対策と、人間の審査向けの読みやすさ、どちらも必要。

・(欧米などは)謙遜しないで、自分の実績をアピールすべし。

・文法や語彙の間違いはゼロにする。

・プロの履歴書作成・添削サービスの利用も検討する。


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