スポンサーリンク

アメリカ就労ビザまとめ~種類、取得条件、期間、申請方法(2017年更新)

画像:無料写真素材なら【写真AC】クリエイター「Dunhill」タイトル「自由の女神」

アメリカでの現地就職を目指す観点で、アメリカのビザを紹介します。

これからアメリカでの就職を始める人にとって重要なのは、ビザが許可される条件です。読者の条件でビザの取得が難しいのであれば、就職活動をするのは時間の無駄になってしまいます。

申請の手続きについても書いていますが、内定を得てから調べた方が効率的です。内定が出なかったら、時間の無駄です。また、内定先の企業も申請をサポートしてくれると思います。まずは内定獲得に集中しましょう。

アメリカで就労できるビザには、E、H、J、L、O、P、Qがあります。また、それぞれについて、H1-B、H2-A、H3のように細かい分類があります。O、P、Qについては、対象が特殊なため、省略します。

*当記事も含めて、第三者によるアメリカのビザについての説明は、情報が遅れている、または解釈が間違っている間違っている可能性があります。気になる点は、アメリカ大使館・領事館に確認しましょう。

スポンサーリンク

ビザの種類まとめ

<長期の就労>

全般的に難しい。アメリカでの就労経験がない人は、ビザの前に内定を得ること自体が難しい。

・アメリカ企業に直接就職なら、H-1B

・日系企業のアメリカ支社なら、E-1、W-2

・アメリカ企業の日本支社から本社に転勤なら、L-1

<短・中期の就労(アルバイト、インターン>

比較的簡単だが、OPT以外は制限が多く、参加費用もかかる

・学生の夏休みのアルバイト:J-1のSummer Work Travel

・在学中もしくは新卒すぐに最長12か月のインターン:J-1 Intern

・卒業後に最長15か月のインターン:J-1 Trainee

・アメリカ留学後限定のOptional Practical Training (OPT) for F-1 Students

H-1B(特殊技能職)

会社員としてアメリカで長期就労する場合の最も一般的なビザです。「特殊技能職」とありますが、一般的な技術職や、管理職なども該当します。逆に「特殊技能職でない」長期就労ビザはありません。アメリカ政府としては、国内で足りている「一般技能」しかない外国人は受け入れたくないからです。

・基本的には、大卒以上の学歴が必要。大学院卒(修士以上)であれば有利。

・圧倒的に技術職(Engineering)、特にソフトウェア、コンピュータ関連が多い。

・文系では、会計(Accounting)が比較的多い。

・営業、事務などは、困難。他のビザや進学を考えたほうが良い。

・発行数には制限がある。本来は取得できる条件の人でも抽選で落ちることがある。

ビザの申請も難しいが、アメリカでの就労経験がない人は、それ以上に内定を得ること自体が難しい。ビザの申請が面倒な分だけ、他の人より不利になるため。

・期間は3年。1度更新して3年間延長できるので、最長6年間。

・H-1Bで最長の6年間を経過した後は、永住権(グリーンカード)の申請が考えられる。

詳しくは、こちらの記事をご参照ください

アメリカで就職するための就労ビザ:H-1B
アメリカで就職するための就労ビザ:H-1B
H-1Bは、アメリカで外国人(非居住者)が就職する場合の最も一般的なビザです。申請条件。職種。有効期間など

H-2A(季節農業労働者)、H-2B(熟練・非熟練労働者)

あまり推奨しませんし、日本人には一般的なビザではありません。

どちらも一時的、季節的な就労です。H-2Aは農業向け、H-2Bは農業以外です。H-2Bで圧倒的に多いのは、Landscape(景観管理、例えば芝刈り)で全体の5割程度、その他林業、ハウスキーパー、精肉、建設現場などです。

対象国リストには日本も入っているので、日本人でも申請はできます。2016年の実績は、H-2Aがゼロ、H-2Bが232件です。H-2Aについては、90%以上がメキシコ人です。雇用企業もメキシコや中南米の人を想定しているので、日本人がビザを得られる可能性は限りなくゼロだと思います。H-2Bは実績も(少ないですが)ありますし、いちおう可能性はあると思います。

他の就労ビザと同じく、申請にはスポンサー(雇用企業)が必要です。H-2ビザの申請ができる仕事のリストは、以下のサイトでオンラインで検索できます。

United States Department of Labor

短期で、しかも単純労働が大部分なので、履歴書でプラスになるような経歴にはなりません。どうしても、アメリカでアルバイトをしたい人以外は、お薦めとは言えません。

また、日本語の仲介業者もいないようなので、自力で英語で仕事を探して、英語で応募する必要があります。自力でH-2ビザのスポンサーを見つけて、申請できるような英語力の高い人は、他の選択肢を考えたほうが良いと思います。

英語圏でのアルバイトであれば、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどで使えるワーキングホリデーの方がお薦めです。スポンサーなしでビザが取れるので自由度が高いですし、経験者が多いので、日本人向けのノウハウも多いです。日本語の仲介業者もあります。

H-3 (研修生)

こちらも、一般向けには推奨しません。

研修生向けのビザです。研修またはインターンシップで使えるビザは、H-3以外にJ-1があります。以下のように、米国大使館の説明では、同じようなビザに見えます。

H-3 ビザ

H-3 ビザは、大学院教育やトレーニング以外にも分野を問わず、雇用主が行う最長2年間の研修を受ける目的で渡米する方が対象となります。研修の報酬を得ることができ、また実践的作業も許可されます。研修は生産的雇用ではなく、研修生の本国では受けることができないものでなければなりません。

在日米国大使館・領事館:就労ビザ

J-1ビザ

トレーニングプログラム
J-1研修プログラムは、通常、正規従業員が携わる生産的仕事のごく一部を含むこともありますが、研修や技術の向上がそのプログラムの主目的でなければなりません。本来正規従業員が就くはずの業務を研修生が代行することはできません。審査の参考にしますので詳細な研修プランを提出してください。

インターンシップ
米国の雇用主とのインターンシップを通じて実習を受けることを希望する場合、交流訪問者(J-1)ビザまたは研修(H-3)ビザが必要になります。このような活動は、米国を源泉とする報酬を受けない場合でも、B-2ビザ、またはビザ免除プログラムの下ビザなしで行うことはできません。

在日米国大使館・領事館:交流訪問者ビザ

H-3も制度上ではインターンに活用できそうなのですが、実際のところは難しいのが現実のようです。H-3の年間発行数は、日本人は117件、全国籍でも1,435件しかなく、年々減少傾向です。H-3の発行数が低い原因としては、座学中心なので、企業にとっても、外国人にとってもメリットが低いことが一因なのではと思います。

H-3が使われるのは、多国籍企業の社内研修が多いそうです。アメリカの会社が海外支社の社員の研修を数か月間行うなど。自分で海外就職を目指している人がH-3を活用するケースは少なそうです。

E-1(貿易駐在員)、E-2(投資駐在員)

・H-1Bと同じくフルタイムのビザです

・日系のアメリカ駐在員向けのビザです

・E-1は、日米間の貿易を行う会社の駐在員。E-2は、アメリカで投資を行う会社の駐在員

・元々勤めていた会社の転勤である必要はありません。直接、日系のアメリカの支社に転職する場合にも申請できます。

・H-1Bより制限が少ないので、申請すれば取得が比較的容易です(100%通るというわけではない)

・H-1Bとは異なり、職種の制限はありませんが、管理職、専門職である必要はあります。

・期限は最長2年ですが、何度でも更新できます

・内定後の、ビザ申請の流れについては、下記の「ビザの申請」参照。できるだけ、内定先の企業にサポートしてもらいましょう。

L-1 (企業内転勤者)

・H-1Bと同じくフルタイムのビザです

・多国籍企業の社内異動用のビザです(アメリカの会社限定というわけではない)

・今から就職する会社のビザには使えません。同じ会社で過去3年のうち1年間米国外で継続的に勤務する必要があります。

・H-1Bより制限が少ないので、申請すれば取得が比較的容易です(100%通るというわけではない)

しかし、日本支社で採用された人が、本社に異動するのは、容易ではありません。本社への異動を前提として、日本支社に就職するのは止めた方が良いと思います。

・H-1Bとは異なり、職種の制限はありませんが、管理職、専門職である必要はあります。

・初回の申請の就労期間は3年間。2年間の単位で更新でき、最長は合計7年間です。

・ビザ申請の流れについては、下記の「ビザの申請」参照。社内異動ですので、雇用企業にサポートしてもらいましょう。

J-1 (交流訪問者)

J-1は、交流プログラムのためのビザで、14種類のプログラムの種類があります。例えば、大学での研究や教育、中高生向け、ベビーシッターしながら学校に通う、など様々な種類の交流プログラムが含まれます。

アメリカでの短期ー中期的な就労を許可している一般向けのビザとして、学生・新卒向けの最長12か月の「Intern(インターン)」、既卒向けで最長18か月の「Trainee(トレーニングプログラム)」、学生の夏休み限定の「Summer Work Travel(サマー・ワーク&トラベル)」があります。

<共通した特徴>

・H-1Bに比べると、取得しやすい。

・長期の就労ではないですが、海外での就労経験として、日本での就職活動でもプラスになると思います。

・プログラム参加の申し込みは、雇用企業とは別のプログラム主催者に行います。プログラム主催者は、一般の就職に例えれば、人材紹介会社のような役割です。

・プログラム参加費用がかかります。有給の仕事をするのに参加費用がかかるのは、変な気がするのですが。。。それがルールなので仕方ありません。学校に行くよりは、費用は安くなると思いますが、お金を稼げるとは思わない方が良いです。

・英語の勉強ではなく、英語での仕事・研修です。ある程度の英語でのコミュニケーション力が必須です。英語力の審査は、プログラム主催者によって異なりますが、ある大手の主催者はTOEIC 730点以上相当(電話での英語インタビューでテスト)としています。

<Intern (インターン)、Trainee(トレーニングプログラム)>

・フルタイムで研修、インターンをする目的のプログラム

・Internは、大学生、新卒向け。アメリカ国外で高等教育課程に在籍中、もしくは卒業から1年以内

・Traineeは、既卒向け。アメリカ国外で高等教育課程を卒業、関連業務経験1年以上、もしくは学歴は関係なしで関連業務経験5年以上

・プログラムの期間は、Internが最長12か月、Traineeが最長18か月です。

詳しくは、こちらの記事をご参照ください

アメリカでインターンシップをする:J-1 (交流訪問者)ビザ
アメリカでインターンシップをする:J-1 (交流訪問者)ビザ
アメリカで就労のためのビザを取るのは、難易度が高いです。最大18か月ですが、インターンシップ(研修)として、比較的簡単にビザが取れる制度があります。J-1 Intern(インターン)、Trainee(トレーニングプログラム)について

<Summer Work Travel(サマー・ワーク&トラベル)>

・在学生向け、夏季休暇限定

・夏休み期間に季節的な需要のある仕事中心です。具体的には、リゾートでのホテルやレストランなどでの仕事

・在学中、何回でも参加できる

・アルバイトとはいえ、海外で働いた経験なので、就職活動でアピールポイントになる

詳しくは、こちらの記事をご参照ください

夏休みにアメリカでアルバイト:J-1 (交流訪問者)ビザ
夏休みにアメリカでアルバイト:J-1 (交流訪問者)ビザ
アメリカで夏休みを利用してアルバイトできる制度があることをご存知でしょうか?J-1 (交流訪問者)ビザ、Summer Work Travelについて

Optional Practical Training (OPT) for F-1 Students

・一般は12か月

・STEM(理系)は24か月の延長を申請できるので、最長36か月です。

・就労ビザH-1BもSTEMが圧倒的に有利なので、アメリカで働きたいならSTEMを選ぶべき

・F-1の学生であれば、基本的に誰でも対象になる。念のため、留学する予定の(現在している)大学に、自分のプログラムがOPTの対象になるのか、STEMの場合は24か月の延長の対象になるのか、確認しておきましょう

・同じ学位では1度だけ。上位の学位を得ると追加できる。例えば、学部で1回、修士で1回

・職種は、専攻に関連した分野の必要がある

・内定を取れるかは自分次第。ビザの取得というより、内定の取得が難しい

・申請期限が決まっています。申請が遅れないように、早めに動こう

・H-1Bを申請するなど、OPT後のビザについても、OPTを初めてすぐに動きましょう

詳しくは、こちら

アメリカの学校を卒業した外国人向けのインターン制度:Optional Practical Training (OPT) for F-1 Students
アメリカの学校を卒業した外国人向けのインターン制度:Optional Practical Training (OPT) for F-1 Students
F-1のビザでアメリカの大学や大学院を修了した人向けにOptionalでPractical Training(要するにインターン)の機会を提供するプログラムです。申請条件、期間、OPT後のビザなど

ビザの申請

*F-1 OPTは、学生ビザF-1のままで就労(研修)できるので、新たなビザの申請はひつようありません。OPTの申請については、上記のOPTの記事参照。

<ビザ申請の流れ>

・内定を獲得

・就労許可の取得

・オンラインビザ申請書DS-160を作成

・ビザ申請料金の支払い

・面接の予約

・面接を受ける

・ビザを受け取る

・入国する

<内定を獲得>

ビザのスポンサー(雇用企業など)が確定しないと、就労向けのビザは申請できません。就労許可の取得、ビザの申請は、非常に面倒です。まずは内定獲得に集中して、細かい申請方法を調べるのは、それからにしましょう。

<就労許可の取得>

就労許可の申請は、ビザの種類のよって異なります。申請は、スポンサー(雇用企業など)が行います。

・H-1B、H2、H3、L

請願書I-129フォームをU.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS、米国市民権・移民業務局)に申請します。詳しくは、H-1Bの記事参照。

・E-1、E-2

H、Lビザと異なり、ビザ申請前の就労許可の審査はありません。大使館へのビザ申請時にDS-156Eフォームを提出。注意点として、雇用する企業の側はEビザの企業登録が必要です(既に駐在員がいる会社は問題ないはずですが)

J-1

プログラムスポンサーが、Jビザを申請するための書類DS-2019を発行する。

<オンラインビザ申請書DS-160を作成>

ここからは、すべての非移民ビザで共通です。本人が申請します。または、第三者が代行します。

・提出資料:パスポート、写真のデジタルデータ、ビザの種類に応じた書類

在日米国大使館・領事館、DS-160オンライン申請書の作成

・ビザの種類に応じた書類。以下のページで、それぞれのビザについて確認

米国ビザ申請、ビザの種類

<ビザ申請料金の支払い>

米国ビザ申請、ビザ申請料金

<面接の予約>

・本人が米国大使館・領事館で受けます

・提出資料:DS-160フォーム確認ページ、パスポート、ビザの種類に応じた書類。

米国ビザ申請、面接の予約をする

<面接を受ける>

・提出資料:印刷した面接予約確認書、DS-160フォーム確認ページ、パスポート、証明写真、ビザの種類に応じた書類など

・面接の結果は、面接後に領事から伝えられます

在日米国大使館・領事館、申請書類の準備

非移民ビザ面接当日の流れ(東京)

<ビザを受け取る>

・ビザが許可された場合は、約7日間でパスポートが返送されます

<入国する>

・普通にビザが付与されたパスポートで入国します

・アメリカ国内で就労許可を証明する書類としてI-94を使います。I-94は、出入国カードです。2013年までは、入国時に手書きで記入していましたが、現在は自動化され記入しなくなりました。

・入国したら、I-94を下のサイトから印刷します。滞在期限などが間違いないか確認しましょう。アメリカからの一時出国時にも、念のため印刷したI-94を携帯しておきます

U.S. Custom and Border Protection, I-94


「ビザ」の記事一覧を見る

就労ビザ
就労ビザ
就労ビザについて解説 中国・香港・台湾 シンガポール・東南アジア 北米・イ...

初めての方向け「海外就職はじめに」を見る

海外就職はじめに
海外就職はじめに
①なぜ海外就職なのか考えよう ②海外就職の方向性を決めよう ③就職する国・都市を...

こちらの記事もいかがでしょう?

アメリカ, カナダの記事一覧


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする