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アメリカでインターンシップをする:J-1 (交流訪問者)ビザ

アメリカで就労のためのビザを取るのは、難易度が高いです。アメリカで働きたい外国人が非常に多いからです。

しかし、最大18か月ですが、インターンシップ(研修)として、比較的簡単にビザが取れる制度があります。

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J-1 (交流訪問者)

J-1は、交流プログラムのためのビザで、14種類のプログラムの種類があります。例えば、大学での研究や教育、中高生向け、ベビーシッターしながら学校に通う、など様々な種類の交流プログラムが含まれます。

アメリカでの短期ー中期的な就労を許可している一般向けのビザとして、学生・新卒向けの最長12か月の「Intern(インターン)」、既卒向けの最長18か月の「Trainee(トレーニングプログラム)」があります。

また、仕事内容はアルバイトですが、学生の夏休み限定の「Summer Work Travel(サマー・ワーク&トラベル)」があります。Summer Work Travelについては、こちらの記事をご参照ください。

プログラムの仕組み

<Employer(雇用企業・団体)>

・実際に研修、インターンをする場所です。

・プログラム主催者からプログラムに適切か審査を受けています。

<Sponsor(プログラム主催者)>

・プログラム参加の申し込みは、雇用企業・団体とは別のプログラム主催者に行います。プログラム主催者は、一般の就職に例えれば、人材紹介会社のような役割です。

・J-1のプログラム主催者になるには、アメリカ国務省から認可される必要があります。

・プログラム主催者の役割は、雇用企業・団体の選定、指導や、参加者の選定、プログラム参加後のサポートなどです。

プログラムに共通する内容

・プログラム参加費用を、参加者がプログラム主催者に支払います。

・プログラム主催者を通して雇用企業・団体を見つけます

・プログラム主催者からプログラム受け入れの承認を得た上で、ビザを申請します

・ビザは特定の雇用企業・団体での研修に対して承認されます。プログラムを途中で止めたら、ビザも失効します。

・英語の勉強ではなく、英語での仕事・研修です。ある程度の英語でのコミュニケーション力が必須です。英語力の審査は、プログラム主催者によって異なりますが、ある大手の主催者はTOEIC 730点以上相当(電話での英語インタビューでテスト)としています。

・プログラム終了までの十分な資金が必要です。

・プログラムの期間はInternが最長12か月、Traineeが最長18か月です。

・プログラム参加費用がかかります。また、プログラム参加の申請の前に前払いが必要です。

・以下の条件の場合は、プログラム終了後2年間はビザが発行されないことがあります。特にJ-1終了後に、H-1Bでの長期間就業を狙っている場合は、注意が必要です

以下の条件の1つ、あるいは複数の条件が当てはまる場合には、交流訪問者プログラム終了後、自国または渡米前に居住していた国に、少なくとも2年間居住しなければ移民ビザ、婚約者ビザ、短期就労ビザまたは企業内転勤者ビザが発行されないことがあります。

・米国政府またはあなたの国籍の国の政府またはあなたが渡米前に居住していた国の政府の出資によるプログラムの場合。
・あなたが交流訪問者プログラム参加中に携わった専門知識・技能が必要とされる分野において人的サービスが必要であるとして国務長官によって指定されている国民または指定国の居住者の場合(日本国籍の方は該当しません)。技術リストの詳細は米国務省のウェブサイトをご覧下さい。
・医学や研修を受けるために米国に入国した医師の場合(専門の教育研究機関または医師の協議会が関係するプログラムを除く)。

米国ビザ申請 交流訪問者ビザ

Intern(インターン)

・大学在学中、もしくは新卒すぐにインターンをしたい方はこちら

・フルタイムの仕事の研修。アルバイト的な内容の仕事は対象外。アメリカでインターンしたい人向き

・主な条件:アメリカ国外で高等教育課程(大学、短大、高等専門学校など)に在籍中、もしくは卒業から1年以内

・期間:最長12か月

Trainee(トレーニングプログラム)

・既卒向け

・同じく、研修が目的。既卒か新卒の違いで、Internと目的、内容は同様。

・主な条件:アメリカ国外で高等教育課程(大学、短大、高等専門学校など)を卒業、関連業務経験1年以上、もしくは学歴は関係なしで関連業務経験5年以上

・期間:最長18か月

J-1のメリット

・フルタイムの仕事ができる

・期間が比較的長いので、帰国後に転職活動するときも、十分アメリカでの職務経験としてアピールできる

・有給の仕事なので、学生として長期滞在するよりは費用の面で楽

・一般の就労ビザのH-1Bよりは、取得がしやすい。

・学生や新卒でも参加できる

・外国人の参加を前提にしたプログラムのため、英語が完璧である必要はない

J-1のデメリット・懸念点

デメリット・懸念点の方が長くなりましたが、J-1を推奨しないという意味ではないです。ただ、制限が多く、金額的な負担も大きいビザなので、気を付けたほうが良い点は多いです。。。

・フルタイムなので、語学学校に行きながら働くことはできない。>> 語学学校に行きながら働くなら、他の国でワーキングホリデーが考えられる。

・最長18か月、Internの場合は12か月なので、仕事に慣れてくるタイミングで終了(それがプログラムの趣旨なので仕方ないですが。。。)早めにプログラム終了後の進路について考える必要がある。

・特定の研修に紐づいたビザなので、環境が合わなくても途中で職場の変更ができない。

・プログラム参加費用がかかる。有給の仕事をするのに参加費用がかかるのは、変な気がするのですが。。。それがルールなので仕方ありません。しかも、プログラム応募の段階で参加費を支払う必要があり、審査に落ちても全額は返金されません。

・初期費用が数十万円と非常に高い(プログラム参加費、ビザ申請費など)。途中でリタイアした場合に、金銭的な損失が大きい。

・有給ではあるが、収入はアルバイトなみのケースが多い。物価の高いところに住むと、生活に余裕がない。初期費用と合わせると、合計の収支はマイナスになる可能性が高い。

・認可されていない企業では申請できない。例えば、知り合いの会社とインターンシップをすることは不可。

・一定の英語力は必須。英語初級の人には向いていません(審査も通りません)

プログラムの探し方

<アメリカのプログラム主催者を直接探す>

メリットは、実際にプログラムを運営している人と直接連絡できることです。一般的には、仲介業者を入れると、時間や費用が余計にかかります。J-1は、英語のお勉強ではなく、英語で研修・仕事をするプログラムです。応募の段階から、英語に慣れていたほうが良いとも思います。

J-1の公式サイトで認可されているプログラム主催者(Sponsor)一覧が掲載されています。

J-1 VISA, Find Designated Sponsor Organizations (英語)

しかし、これはプログラム主催者の名前やサイトがリストになっているだけで、評価や実績が何もありません。数が多すぎるので、選ぶのは難しいです。

Googleで「J1 intern」、「J1 trainee」などと検索して、検索結果上位から、何社か比較検討しましょう。比較の対象として、価格以外に以下の仲介業者を使う場合のチェックリストも参考にしてみてください。また、上記のJ-1公式サイトで、その主催者が認可登録されているのか、必ず確認してください。認可登録されていない業者を使う理由は何もありません。

主催者によっては、参加者からの直接の申し込みは受け付けていません。日本の支社や、提携企業・団体に誘導しています。プログラム主催者が公認している提携先なので、信頼度は比較的高いと思います。しかし、費用は高くなります。。。

<日本の仲介業者を使う>

日本語のサポートが欲しい方向けには、「J-1 インターン」などと検索すると、いくつも仲介業者が見つかります。メリットは、日本語でのサポートと、日本人の対応に慣れていることです。日本人に合う仕事を薦めてくれたり、日本人に対しての注意点を教えてくれるかもしれません(経験のある良い担当者に当たった場合)。費用に日本での事前の説明会や、英語レッスンを含めているところもあります。

デメリットは、直接プログラム主催者に支払うより、一般的には費用が高いことです。また、仲介業者が信頼できるか判断するのが難しいことです。検索で上位で出てくるサイトでも、ぼったくりとしか思えない価格があります。

<プログラム主催者に直接の場合、日本の仲介業者を使う場合、両方のチェック項目>

・主催者や仲介業者に支払う費用:プログラム主催者に直接支払う場合、相場は12か月のInternやTraineeで2,000ドル前後、1か月加算ごとに100ドル程度追加です。一般的に費用には、プログラム参加の審査・紹介や、ビザ発行に必要な書類のDS-2019の発行、アメリカ滞在中の保険、プログラム期間中のサポートを含みます。例えば、日本の仲介業者の価格が4,000ドルの場合、本当に日本語サポートや日本での英語レッスンに2,000ドル余計に払う価値があるのか考えてみてください。

・その他の費用:生活費は、場所によって大きく異なります。一般的に、住居や食費などでいくらかかるのか?

・給与:法律で決まっている最低時給より高いか?また、住居費などが、給与から天引きされるケースがあります。

・具体的に何のサービスが費用に含まれて、何の費用が追加で必要になる可能性があるのか?例えば、研修先の紹介は含まれるのか?住居の手配は?ビザの申請手続きは含まれるのか?

・返金ポリシー(Refund Policy):プログラム主催者の審査を通らなかった場合、研修先が見つからなかった場合、研修先が見つかってもビザが通らなかった場合などの費用負担、返金対応。プログラム主催者に直接払う場合でも、返金条件は異なります。特に重要なのは、審査が通らなかった場合、研修先が見つからなかった場合の返金です。審査が通るか、スポンサーが見つかるかは、事前には判断しようがないので。200ドルくらいまでの主催者が多いようです。

・紹介される仕事の内容:Intern、Traineeプログラムで職歴をつけるのが目的なら、履歴書に書く価値のある研修以外はするべきではありません。

・実績:年間何人くらいサポートしているのか?ビザが取得できた割合は?

<日本の仲介業者を使う場合のチェック項目>

・信頼できる会社なのか?:最も重要。率直に言って、かなり怪しげな仲介業者もあります。確認方法の例として、プログラム主催者の公式の提携先なのか?ネットで口コミを検索したときに、トラブルが多くないか?返金条件など、きちんと条件を開示しているか?根拠もないような宣伝をしていないか?

・ビザはJ-1なのか?:「短期のインターンシップ」のような表記で、J-1ではない無給の「インターンシップ」を斡旋している会社があります。米国大使館・領事館のページによれば、インターンシップは報酬がない場合でもJ-1かH-3を取得する必要があります。何のビザを使っているのか不明ですが、実質ただの語学研修かもしれません。

・ビザの取得率が100%のように書いているサイトがありますが、重要なのはプログラム主催者の審査を通過できるか、雇用企業・団体が見つかるかです。プログラム主催者は、参加者がJ-1に適切な人かどうか審査する責任を負っているので、プログラム主催者からの許可が得られればビザが出るのは当たり前です。そのような成果を誇張する会社は、信頼できないので、お薦めしません。

ビザ申請方法

研修先が決定したら、プログラム主催者や日本の仲介業者から、DS-2019を取得する。DS-2019は、J-1ビザの申請に必要な書類です。

ビザの申請は、仲介業者を使わない場合、DS-160オンライン申請書で申請します。下記の米国大使館の説明を参照。

在日米国大使館・領事館 DS-160オンライン申請書の作成

仲介業者を使う場合は、ビザの申請もパッケージに入っているはずです(含まれているか確認しましょう)。

ビザの申請だけを代行する業者もいます。しかし、できる限り自分でするべきです。費用もかかりますし、英語ができることが前提のJ-1でアメリカに行くのですから、このくらいの英語の手続きは自分でできないと厳しいです。

費用

現地での生活費、旅費を除いて、出発するまでに支払う主な費用です

合計 2,000-3,000ドル

・プログラム主催者への支払い 約2,000ドル:主催者によって含まれる内容が異なる。主な内容は、プログラム参加の審査、研修先の紹介や、ビザ発行に必要な書類のDS-2019の発行、アメリカ滞在中の保険、プログラム期間中のサポートなど。1か月追加ごとに100ドル程度加算。

・SEVIS Fee 180ドル:SEVISとはアメリカの留学生やJ-1ビザの交流訪問者を管理するシステムで、そのシステムの維持費のため留学やJ-1ビザの学生は費用を支払います。

・ビザ申請費 160ドル

在日米国大使館・領事館、SEVIS費用について

米国ビザ申請、ビザ申請料金支払い方法

<その他の費用>

・旅費:往復の航空券など

・住居:プログラム主催者で住居を手配してくれるのか、どのくらいの費用なのか聞きましょう。研修・仕事の場所によって、費用は様々です

・食費など生活費:アメリカは都市によって物価が大きく異なります。プログラム主催者に平均的な生活費を聞きましょう。


アメリカのその他の就労関係のビザについて

アメリカ就労ビザまとめ~種類、取得条件、期間、申請方法(2017年更新)
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