アメリカの学校を卒業した外国人向けのインターン制度:Optional Practical Training (OPT) for F-1 Students

アメリカの大学、大学院などに留学した後に、そのまま働きたい人も多いでしょう

そんな人のために、Optional Practical Training (OPT)というビザがあり、普通の就労ビザよりも簡単に取得できます(期間限定ですが)

*当記事も含めて、第三者によるアメリカのビザについての説明は、情報が遅れている、または解釈が間違っている間違っている可能性があります。気になる点は、アメリカ大使館・領事館に確認しましょう。現在、留学中の場合は、学校の留学生担当の部署に聞きましょう。

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まとめ

・一般は12か月

・STEM(理系)は24か月の延長を申請できるので、最長36か月です。

・就労ビザH-1BもSTEMが圧倒的に有利なので、アメリカで働きたいならSTEMを選ぶべき

・F-1の学生であれば、基本的に誰でも対象になる。念のため、留学する予定の(現在している)大学に、自分のプログラムがOPTの対象になるのか、STEMの場合は24か月の延長の対象になるのか、確認しておきましょう

・同じ学位では1度だけ。上位の学位を得ると追加できる。例えば、学部で1回、修士で1回

・職種は、専攻に関連した分野の必要がある

・内定を取れるかは自分次第。ビザの取得というより、内定の取得が難しい

・申請期限が決まっています。申請が遅れないように、早めに動こう

・H-1Bを申請するなど、OPT後のビザについても、OPTを初めてすぐに動きましょう

Optional Practical Training (OPT)とは

F-1のビザでアメリカの大学や大学院を修了した人向けにOptionalでPractical Training(要するにインターン)の機会を提供するプログラムです。ビザはF-1のままです。卒業時の一度きりですが、外国人にとっては、最も簡単に少ない制限でアメリカで働ける機会です。

就労できるビザで最も一般的なH-1Bと比べると、取得が容易です。また、H-1Bなどの就労ビザは、雇用企業が申請しますが、OPTは本人が申請します。

アメリカで就職するための就労ビザ:H-1B
H-1Bは、アメリカで外国人(非居住者)が就職する場合の最も一般的なビザです。申請条件。職種。有効期間など

インターンの他のビザだと、アメリカ国外にいる人を対象にしたJ-1 InternとTraineeがあります。J-1は、就職先を自由に選べないなど制限が多く、プログラムに参加する費用もかかります。

アメリカでインターンシップをする:J-1 (交流訪問者)ビザ
アメリカで就労のためのビザを取るのは、難易度が高いです。最大18か月ですが、インターンシップ(研修)として、比較的簡単にビザが取れる制度があります。J-1 Intern(インターン)、Trainee(トレーニングプログラム)について

OPTの種類

<Pre-completion OPT>

・卒業に必要な課程修了前

・学期中はパートタイムで、休暇期間中はフルタイムで働ける

<Post-completion OPT>

・卒業に必要な課程修了後

・週に最低20時間以上のパートタイム、もしくはフルタイム

申請条件

これから留学する場合は、留学を検討している学校にOPTの対象になるか問い合わせましょう。今、留学している場合は、留学生担当に注意点などを聞いておきましょう。

・F-1ビザを持っている

・大学などで、既に1学年(one full academic year)終了している。Pre-completion OPTも同様

・職種は、専攻に関連した分野の必要がある

・在学中しか申請できません。また、申請する時期にも制限があります。詳しくは、後ほどの申請方法をご参照ください

期間

・一般は、12か月

・Pre-completion OPTとPost-completion OPTの累計で12か月。卒業前にOPTをしていた場合、卒業後に働ける期間が短くなる。

・「STEM OPT Extension」に該当する場合は、24か月延長できるので、最長36か月。

STEMは、「Science, Technology, Engineering, and Mathematics」の略語で、平たく言うと理系です。OPTに限らず、H-1BでもSTEMは明確に優遇されています。STEMは、アメリカの産業に必要な人材で、アメリカ人だけでは足りていないからです。ビザの観点で言うと、理系で留学する場合は、専攻が間違いなくSTEMの定義に入っているか事前に確認すべきです。

「STEM OPT Extension」については、雇用企業側にも制限があるので、そちらも事前に確認しましょう。

  • Are an F-1 student who received a science, technology, engineering, or mathematics (STEM) degree included on the STEM Designated Degree Program List (PDF),
  • Are employed by an employer enrolled in E-Verify, and
  • Received an initial grant of post-completion OPT employment authorization based on their STEM degree.

U.S. Citizenship and Immigration Services, Optional Practical Training (OPT) for F-1 Students

ビザを申請

一般的な就労のビザは、まず内定を決めて、雇用企業から申請してもらいます。OPTは異なり、本人が申請します。

学校の窓口は、Designated school official (DSO)です。DSOは、F-1の学生を受け入れる学校には必ずある、留学生向けの各種手続き申請や、相談窓口です。ビザに限らず、留学生はとてもお世話になります。

具体的な手順は、入学してからDSOに相談しましょう。一から調べるより、DSOに聞いた方が早いです。下記のように申請の期限があるので、できるだけ早く、OPTの概要や注意点などを聞いておきましょう。

<申請の流れ>

・本人がDSOにOPTへの参加を申請

・本人がU.S. Citizenship and Immigration Service (USCIS)に就労許可を申請

・就労許可の書類 Employment Authorization Document (EAD)を受け取る

<申請期限>

期限に注意が必要です

F-1のプログラム終了日の90日前から60日後までにUSCISに申請する必要があります。加えて、DSOがOPTを推奨した日から30日以内に申請をする必要があります。

OPT後のビザ

OPTよりも、むしろOPTが就労した後に、アメリカに残りたいけどビザが取れない人が多いです。研修扱いのOPTと異なり、就労ビザの申請は非常に厳しいからです。OPTを始める前から、OPT後についても考えておきましょう。

<主な選択肢>

・H-1B、E-1、E-2などの就労ビザ

・大学院に進学

学部の後にOPTを取ったのであれば、大学院に進学する。前回のOPTよりも上位の学位であれば、再度OPTの対象になります。大学院と聞くとハードルが高いように思うかもしれませんが、1-2年で卒業できるプログラムもあります。費用も、奨学金が出たり、授業のアシスタントをしたりで、意外にかからないケースが多いです。

OPTを前提にした留学先、専攻の決め方

期間のところでも紹介したように、STEMの場合は、最長3年間です。3年間同じ会社で働けば、十分に実績をアピールでき、OPT後のH-1B申請のスポンサーになってくれる可能性も高いと思います。そもそも、STEMは、H-1Bの申請自体が有利ということもあります。

留学の後にアメリカで働きたいなら、「興味のある専攻」ではなくて、「STEMの中で興味のある専攻」の方が明らかに有利です。STEM=理系といっても、幅広い分野があります。例えば、経済・ビジネス関連であれば、Business StatisticsやEconometrics and Quantitative EconomicsもSTEMに分類されています。

STEM Designated Degree Program List (PDF)

また、STEMに入っているかだけではなく、OPTの内定が得やすいかも重要です。OPTは自分で仕事を探さなければならないので、内定が得られなければOPTができません。「興味がある専攻」ではなく、「仕事を得やすい中で興味のある専攻」を選ぶべきです。例えば、コンピュータ関連は、外国人でも職が得やすい分野です。外国人でも職が得やすい分野は、H-1Bが発行されている職種が参考になります。以下のH-1Bの記事をご参照ください。

アメリカで就職するための就労ビザ:H-1B
H-1Bは、アメリカで外国人(非居住者)が就職する場合の最も一般的なビザです。申請条件。職種。有効期間など

アメリカのその他の就労関係のビザについて

アメリカ就労ビザまとめ~種類、取得条件、期間、申請方法(2017年更新)
アメリカでの現地就職の観点でビザ、就労許可を紹介します。新卒&転職。一般向け就労許可。留学生。インターン。アルバイト。H-1B。J-1。Optional Practical Training (OPT) など

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