オーストラリア就職の仕事の探し方、日本人が就職しやすい職種

(写真:photo by Jacques Grießmayer; CC-BY-SA from Wikimedia Commons

オーストラリアでの就職を目指している人向けに、オーストラリアでの仕事の探し方、日本人が就職しやすい職種などについて解説します。

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オーストラリア就職の目的を考えよう

永住を目指したい:高難易度

永住権の申請は、職種の制限が厳しい

将来的にオーストラリアでの永住を目指して仕事を探すのか、一時的に仕事をしたいだけなのかで、選択肢が大きくことなります。

オーストラリアで永住権を取るには、厳しい職種の制限があります。一時的な就労ビザでは問題ない職種でも、永住権のビザは全く申請できないこともあります。

永住権が取れる職種で経験を積もう

永住を目指すなら、永住権ビザの申請に有利な職種で仕事をするべきです。オーストラリア就職をする前に、永住権の条件は何なのか?どうすれば、永住権を取れるのか、理解しておきましょう。

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キャリアアップに役立てたい:中難易度

オーストラリアに永住する気はないけれど、海外経験を積みたい、国際的なキャリアを目指したい、という人もいるかと思います。

キャリアアップのために、オーストラリア就職するなら、キャリアアップに役に立つ仕事を探しましょう(当たり前ですが)。

オーストラリア就職は難しいです。難しいからといって、アルバイトのような仕事をしたのでは、かえってキャリアダウンになってしまいます。

オーストラリアに住んでみたい:低難易度

キャリアアップは考えずに、とにかくオーストラリアに住んでみたい。それなら、難易度はそれほど高くありません。

特にワーキングホリデービザが使えるのであれば、アルバイトの仕事を見つけるのは、それほど難しくないと思います。ワーキングホリデーは、年齢制限があります。

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働かなくても、留学すれば、オーストラリアに住めます。時間制限などはありますが、アルバイトをすることもできます。

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英語を勉強したい:難易度???

オーストラリアに住めば、日本にいるよりは英語学習の環境としてはプラスです。少なくとも生活環境は、英語なので。

しかし、オーストラリアに住めば、必ず英語をバリバリ使う仕事ができるわけでもありません。

仕事で使う英語を学びたいなら、実際に英語を使う必要がある仕事を探しましょう。

日本人相手の仕事は、英語はあまり必要ない

日本人は、日本料理のレストランや、日本人観光客相手の仕事など、日本関連の仕事をすることが多いです。デスクワークでも、日系企業での仕事など。

完全に日本語だけの仕事は少ないと思いますが、日本語がメインになる仕事も多いと思います。そのような仕事では、必ずしも英語の勉強にはなりません。

アルバイトでは、英語は重要でない

アルバイトの仕事は、決まった手順を繰り返し行う仕事が多いです。そのような仕事では、言語は重要ではありません。

日本でアルバイトの経験があれば、思い返してもらいたいですが、決められたセリフ以外は、ほとんど話さない仕事が多いのではないでしょうか?

オーストラリア就職の選択肢

日本と同じ職種か、職種を変更するか?

社会人がオーストラリアでの就職を目指す場合、日本と同じ職種で転職を目指すか、職種の変更を検討するかの選択肢があります。

一般的に、転職は同じ職種、同じ業界など、現在の仕事の経験を活かせる転職先を探します。

しかし、オーストラリア就職では、あえて全く異なる職種にチャレンジする方がよいケースがあります。

ビザが取りにくい職種から、ビザが取りやすい職種に変更する

オーストラリアでは、就労ビザを申請できる職種が指定されています。特に、上で説明したように、永住権が取れるビザの場合、職種の制限が非常に厳しいです。

現在の仕事がビザが取りにくい職種な場合は、あえてキャリアをリセットする方が良い場合もあります。

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日本語が活かせる職種に変更する

日本人がオーストラリアで就職するのは、英語やビザの面で不利です。そこで、日本人が有利な日本語を活かせる仕事をする人が多いです。

しかし、日本語が活用できる仕事は限られています。職種や業界にも偏りがあります。

日本でのキャリアは忘れて、現地で日本人が有利になる仕事を狙った方が、就職はスムーズかもしれません。

英語で不利になりにくい職種に変更する

例えば、営業は、言語能力が重要な仕事です。いくら豊富な営業経験があったとしても、英語が下手であれば、英語の営業の仕事で雇われる可能性は低いです。

料理人などの専門職、プログラマーなどの技術職は、言語能力が比較的求められません。英語力が高い方が有利ですが、それよりも専門知識の方が価値が高いからです。

日本でも、口下手でも完璧な仕事をするプログラマーと、口ばかり達者なプログラマーでは、前者の方が評価されるでしょう。

営業などソフトスキルの仕事の人は、長期的に考えれば、専門職、技術職にキャリアチェンジを目指した方がよいかもしれません。

日本人を探している求人か、一般の求人か?

「オーストラリア+求人」のように、日本語でオーストラリアの仕事を探すと、日本語でオーストラリアの求人情報を掲載しているサイトが見つかります。

そのような求人は、主に日本人(日本語ネイティブ)を探している求人です。日本人を探しているから、わざわざ日本語のサイトに、日本語で掲載しているわけです。

日本人向け求人サイトの例

Cheers

Jams.tv

現地の求人情報サイトで日本人向け求人を探す

現地のサイトでも、数は少ないですが、日本人(日本語ができる人)向けの求人があります。

「Japanese」と検索すると、日本語が必要な求人を探すことができます。しかし、日本語の求人情報と違い、必ずしも日本語ネイティブを求めているとは限りません。

日本人向け求人は、アルバイトの仕事が大部分

日本語のサイトを実際に見ていただくと分かるのですが、大部分はアルバイト的な仕事です。特に多いのが日本食レストラン(通称「ジャパレス」)でのスタッフの仕事です。

ワーキングホリデーや留学のアルバイトであれば問題ないでしょうが、フルタイムの仕事としては向いていません。

日系企業の現地採用とは?

同じ海外就職でも、タイ、マレーシア、ベトナムなどの東南アジアでの就職は、日系企業でのフルタイムの仕事が主流です。

日系企業が現地で日本人を雇うことを「現地採用」と呼びます。日系企業は、現地採用をする目的は、コストを抑えて日本人を確保するためです。日本からの赴任者は、非常にコストがかかるからです。

現在、東南アジアやインドでは、現地採用は完全に売り手市場で、仕事を選ばなければ簡単に就職できます。

オーストラリアは、現地採用は少ない

オーストラリアでは、現地採用の需要は低いです。

オーストラリアで就職したい日本人は多いので、供給が需要を上回っていて、現地採用も難しいのが現状です。

海外就活で海外駐在 / 赴任か現地採用どちらを目指すべきか?
海外での就業の可能性は、駐在か現地採用です。駐在の利点として、待遇の良さがあります。現地採用では、現地の人と同様の給与体系になります。逆にメリットは、自由な選択ができることです。自分が行きたいタイミングで、海外就職を始めることができますし、国も自由に選べます。

オーストラリアで現地採用が少ない理由

・駐在と現地採用のコストが東南アジアほど変わらない

日系企業が現地採用を進めるのは、現地採用の給与が低いからです。東南アジアだと、赴任社員の数分の1のコストですみます。オーストラリアの給与は日本よりも高いので、現地採用の社員でも高コストです。

・オーストラリアの日系企業は、営業オフィス

東南アジアの日系企業は、営業オフィスもありますが、工場や調達拠点が多いです。営業職も、日系企業への営業が多いので、日本語が非常に重要です。

オーストラリアはオーストラリア市場向けのオフィスが多いので、日本語よりも英語ができること、現地のマーケットを理解していることが重要です。

日本人求人のデメリット

選べる仕事の選択肢が非常に狭くなることです。オーストラリアにある日系企業は、オーストラリア全体の企業数から見ると、ほんの一握りにしか過ぎません。

日系の求人の中でも、日本人の現地採用をしている求人は更に限られます。

更に、多くの日系企業では、赴任社員と現地採用では、社内格差があります。給与も現地採用の方が低く、社内での立場も低いです。管理職レベルだと、現地採用の求人は、更に少なくなります。

一般向けの求人でも就職はできる

日本人は、海外就職=日本と関係のある仕事、と考えがちなのですが、英語が完璧でなくても、日本に関係ない仕事をすることもできます。

特に専門職、技術職で、言語よりもスキルが重要な仕事は、スキルさえ高ければ日本人でも仕事を得ることは十分に可能です。

 オーストラリア以外で就職する選択肢は?

オーストラリアで就職するのはハードルが高いです。キャリアップになる仕事を探すのは、更にハードルが高いです。

どうしてもオーストラリアに住みたい場合以外は、他の国で働く選択肢も考えてみましょう。

同じ英語圏のシンガポールやインドの方が就職はしやすい

例えば、英語圏の国の中では、シンガポールの方が、まだオーストラリアよりは就職が簡単だと思います。特に日系現地採用であれば、ハードルは低めです(シンガポールも、ここ数年で格段に難しくなっていますが)。

同じく英語圏のインドであれば、日系現地採用は、完全に売り手市場です。それほど英語力が高くない新卒でも、フルタイムの仕事を得ている事例は多くあります。

就職でなくて、留学は?

英語力の向上力が目的なのであれば、必ずしも就職する必要はないです。

英語力の向上なら、日系企業で働くよりも、オーストラリアの大学・大学院で学んだ方が効果は高いと思います。

オーストラリア就職の戦略

大学・大学院に留学する

最もお薦めな方法は、まずはオーストラリアの大学・大学院に留学することです。学生の場合はもちろん、社会人も、まずは留学することをお薦めします。

留学生向けのビザは、大学・大学院に合格しさえすれば、簡単に取得することができます。

オーストラリア就職を目指すうえでの、留学のメリット

・就労ビザの取得が有利になる

・英語やオーストラリアの文化が効果的に学べる

・オーストラリアでの就職活動の拠点が作れる

留学の価値について、こちらの記事もご参照ください。

大学生、新卒のための海外就職戦略
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留学の後は、2~4年働けるビザが申請できる

留学後限定で使える、Temporary Graduate visa (subclass 485)というビザがあります。

一般の就労ビザよりも、緩い条件で就労できます。大学卒以上の場合は、ほぼ制限なしで2-4年間仕事ができます。一般的な就労ビザと異なり、ビザ申請の前に雇用者を確定する必要もありません。

Temporary Graduate visaで働いた後の永住権の取得方法については、一般の申請方法と同じです。

留学生向けのビザについて、こちらの記事もご参照ください

オーストラリアの留学生向けの就労ビザまとめ
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スポンサーが必要ない就労ビザを取得する

就労ビザは、オーストラリア就職の大きなハードルです。

日本人向けの求人を見ても、永住権、就労ビザを持っていることが条件の求人があったりします。就労ビザのスポンサーになるのは、非常に手間がかかるからです。

スポンサーなし(内定なし)で申請できる就労ビザがある

一般的に、就労ビザは、就職先を決めて、就職先がビザ申請のスポンサーになってくれることが前提で申請します。

オーストラリアには、スポンサーなしで、自分で申請できる就労ビザ、永住権ビザがあります。

スポンサーなしのビザは、スポンサーありのビザよりも難易度が高いです。地域限定だったり、州政府の推薦が必要だったりするビザもあります。

簡単ではないですが、自分で就労ビザを確保してしまえば、ビザの問題は解決できます。

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スポンサーを確保して就労ビザ

オーストラリアに住んでいない人が、内定を確保して、就職先にビザのスポンサーになってもらうことは、理論上は可能です。

しかし、実際のところ、よほどオーストラリアで価値の高いスキルを持っている人でないと、現実的には難しいと思います。

ワーキングホリデー

短期間、オーストラリアで働いてみたいだけなら、ワーキングホリデーは有力な選択肢です。ワーキングホリデーは、「ホリデー」という名前ではありますが、期間限定で働くことができるビザです。

オーストラリアのワーキングホリデービザ:Working Holiday visa - subclass 417
オーストラリアのワーキングホリデービザの条件、期間、活用方法、申請方法など

ワーキングホリデーから、就職を目指す

ワーキングホリデーの終了後は、日本に戻る人が多いですが、オーストラリアに残る人もいます。ワーキングホリデー中に、就労ビザのスポンサーになってくれる会社が見つかれば、就労ビザに切り替えて働くことができます。

しかし、短期間でスポンサーを見つけるのは、難しいです。ワーキングホリデーの後に、就職することを前提でオーストラリアに行くのは止めておきましょう。

ワーキングホリデーは、キャリアダウンになる可能性がある

ワーキングホリデーは、アルバイトのような仕事をする人が大部分です。中途半端な仕事をして日本に戻ってくると、転職活動では、逆にマイナスになる可能性があります。

キャリアアップのつもりでワーキングホリデーをするのはお薦めできません

語学留学からの就職

語学留学から就労ビザを申請する

就労ビザを申請する条件の中で、職歴は問題ないが、英語テストの点数だけ足りない人もいるかと思います。

そのような人は、まずは英語テストの点数を上げることに集中しましょう。

英語の勉強という意味では、オーストラリア以外の国でもいいですが、現地の環境に慣れて、就職の情報収集を始めるためには、オーストラリアがベストかと思います。

低コストで、テスト勉強だけに集中するなら、フィリピン留学も有力な選択肢です。

語学留学から大学・大学院に進学する

オーストラリア就職の第一歩として、大学・大学院留学をお薦めしましたが、正規留学するには、それなりに英語力が必要です。

将来の大学・大学院進学を目指して、語学留学をしている日本人も多いです。

まとめ

・仕事を探す前に、オーストラリア就職の目的を考えましょう

・永住を目標にするなら、永住権が取りやすい職種で経験を積むべき

・オーストラリアで短期間住みたいだけなら、ワーキングホリデーや留学は簡単にできる

・日本人向けの求人は、アルバイトが多い

・日系企業の現地採用求人は、東南アジアなどに比べると少ない

・オーストラリア就職を目指すなら、まずは大学・大学院への留学がお薦め

・条件が良い人は、内定なしで自分で永住権や就労ビザを申請することもできる


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