高校留学の費用~アメリカ、カナダ、オーストラリアなど

photo by Sixflashphoto; CC-BY-SA from Wikimedia Commons

日本でも国際化が進む昨今、英語の重要性は益々高まっています。

高いレベルの英語力を身につけるために、または若いうちから国際感覚を身につけるために、高校から留学をする人が増えてきています。

高校留学を検討する上で、大きな懸念点の一つが費用です。実際にどのくらいの費用で高校留学ができるのか、解説します(短期留学や1年間の交換留学ではなく、現地で卒業する留学についてです)。

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高校留学費用の目安

年間300万円~、有名私立では600万円以上

学費、住居費、食費など含めて、年間300万円くらいの予算があれば、ある程度選択肢があると思います。

最低限の予算であれば、200万円~くらいで可能性はありますが、選択肢は狭くなります。

上限については、非常に高額です。有名私立高校だと、学費+寮費だけで年間600万円以上の学校もあります。その他の費用を入れると、700万円程度は必要になります。

国別の違い

留学くらべーる」によると、高校留学の国別の費用は、以下の通りです。

英語圏の主要国では、それほど費用に違いがないことが分かります。

アメリカなどは、200万~とありますが、300万円程度は想定しておかないと、厳しいと思います。

国名 1か月 3か月 半年 1年
アメリカ 30~70万円 70~100万円 150~300万円 200~600万円
カナダ 30~50万円 80~100万円 100~200万円 200~450万円
オーストラリア 30~60万円 80~100万円 120~200万円 200~450万円
ニュージーランド 30~50万円 70~100万円 100~150万円 200~500万円
イギリス 40~70万円 150~200万円 200~400万円 300~600万円
ハワイ 40~70万円 70~100万円 150~300万円 300~500万円

※授業料・食費・滞在費を含めた費用の目安になります。

出典:留学くらべーる

比較的安い選択肢として、マレーシア

高校留学で比較的安い選択肢として、近年はマレーシアが注目されています。

イギリスなどのインターナショナルスクールが進出しています。物価が安いために、英語圏の主要国で学ぶよりは費用を抑えることができます。

費用の内訳

高校留学で必要な費用は、主に以下の項目があります。

大きく分類すると、毎年かかる費用と、留学前(初年度)の費用に分けられます。

留学エージェントが掲載している費用は、「学費+住居費」のみなど、全ての費用を網羅していないことがあるので、注意が必要です。

毎年かかる費用

・学費

年間100万~

有名私立では、400万以上にもなる。欧米では、人気校ほど学費が高額になるのが一般的です。人気校は、先生の数や質、学校の設備などに大きな投資をしているからです。

安めの学校であれば、日本で私立に通うのと、それほど差はありません。日本の公立よりは高いです。

・ESL学費

ESL(English as Second Language)とは、留学生や移民の子供など英語のサポートが必要な学生向けに提供されるクラスです。

ESLへの参加が必要と判断された場合、一般の学費にプラスして、ESLの費用も加算されることがあります。一般的な日本の学生は、ESLの参加が必要ですので、学費にESLが含まれているか確認しましょう。

・住居費(ホームステイ・寮など)

年間100万弱~

日本で一人暮らしをさせるのと、負担は大きく変わらないと思います。

地域や学校によっては、高額になります。また、全寮制の学校などは、学費とセットになっているケースが多いです。

食事がついているのか、一日何食なのかも確認しましょう。

・現地でのサポート費用

年間20万~

現地で生活や学校の悩みなどについて、留学エージェントが日本語でサポートを提供します。金額は、サポートの内容によって変わります。

サポートが必要なければ、必須の費用ではありません。

・保険

年間10万円弱~

多くの国では、留学生は医療保険に加入することが義務付けられています。国やカバーする内容によって、金額は異なります。

・食費・交際費・雑費

年間30万円~

ホームステイや寮でカバーされていない食費や雑費、その他お小遣いなど。これは、お小遣いについての家庭の方針で、大きく変わりそうです。

初期費用

・入学金

~数万円

それほど、高額ではない学校が多いです。

・留学前の日本でのサポート費用

30万円~

留学先の選定の相談、申請の代行、ビザ申請のサポート、留学準備のアドバイスなど。

学校に直接応募するなら、必須ではありません。

エージェントによっては、留学後の現地サポートとパッケージにしている場合もあります。例えば、1年目は留学前のサポート含めて50万円、2年目からは現地サポートのみで20万円など。

・ビザ取得費用

学生ビザを申請するのに、大使館への申請費用が必要です。エージェントのサポート費用に含まれているか確認しましょう。

・語学学校

英語に不安がある場合、渡航前や、渡航後に英会話学校・語学学校に通うと思います。長期間通うのであれば、大きな負担になります。

・航空券代

航空券は、別の費用が一般的です。これは、自分で手配すればいいと思います。

留学費用を安くするには?

学費・生活費が安い地域にする

一般的に、都市よりは地方の方が、トータルの費用は安くなります。

アメリカであればロサンゼルス、カナダならバンクーバーなど、日本人に馴染みのある大都市が人気です。しかし、費用を考えると、地方も検討すべきです。

また、地方の方が治安も良い場所が多いです。遊ぶ場所も少ないので、落ち着いて勉強できるメリットもあります。

費用の安い学校を選ぶ

日本と同じで、海外でも私立の方が一般的に学費が高いです。

また、私立の有名校は、学費だけで年間400万以上する学校も多いです。

学費の高い学校ほど、一般的には教育の質や、設備が良いとは思います。しかし、本当に高い費用を出す価値があるのか、冷静に考えてみましょう。

自分で手配できることは、自分でする

日本人は留学を検討するときに、日本語でサポートしてくれる留学エージェントを探します。

もちろん、留学エージェントに頼むメリットもあります。両親が英語が得意でない場合は、現実的にはエージェント経由でないと難しいと思います。また、一から探し始めるよりは、エージェントに聞いた方が効率的だと思います。

しかし、エージェントは仲介費用、サポート費用得るのが仕事です。留学エージェントに頼る部分が多いほど、エージェントに支払う金額は大きくなります。

学校やホームステイ先の申し込みは、必ずしもエージェントを通す必要はありません。自分で学校やホームステイ先を探して、自分で申請できるなら、エージェントは必要ありません。

エージェントは、入学してからの「現地サポート」も薦めてくると思います。もしくは、パッケージとして、入学の申請と現地サポートがセットになっているかもしれません。

しかし、本当に現地サポートは必要でしょうか?学校に直接連絡するば良いのではないでしょうか?具体的に何をサポートしてくれるのか確認して、本当に必要な内容だけを依頼しましょう。

アメリカ高校留学の具体例

アメリカへの高校留学は、私立高校への留学です。公立高校は、交換留学のみ留学生を受け入れています。

私立の中でも、ボーディングスクール(寮に入る学校)は、高額です。学費と寮費を合わせて、年間500万円以上必要な学校が多いです。

ボーディングスクールの例

Phillips Academy

「NICHE Best Private High School in America」で1位に輝いているボーディングスクールです。マサチューセッツ州にあります。

学費だけで年間$43,300。学費と寮費で年間$55,800。。。高いですね。現在のレートだと、600万円以上。更に、様々な雑費もあるので、年間700万円近くでしょうか。

海外からの学生も10%強いるそうです。

その他のボーディングスクールや、有名私立の学費は、NICHEのランキングで確認できます。上位校は、基本的にどこも学費が高いです。

安めの私立高校の例

ハワイアン ミッション アカデミー Hawaiian Mission Academy <オアフ島>

項 目(US$:¥115) 初年度留学費概算 2年目以降留学費概算
授業料・ホームステイ費用・現地日本人サポート費用など ¥3,795,000- ¥3,795,000-
AISE日本事務局サポート費用 ¥500,000- ¥200,000-
留学費用概算合計 ¥4,295,000- ¥3,995,000-

<上記以外に必要となるもの>
・ビザ取得費用 ・航空券代 ・海外旅行保険料 ・消費税など

出典:AISE日本事務局

AISE日本事務局が多くの私立高校の例を掲載しています。安い学校は、学費、滞在費含めて、年間200万円以下からあります。

カナダ高校留学の例

ボーディングスクールの例

St. George’s School

バンクーバーにある有名私立校。Fraser Instituteの高校ランキングで、ブリティッシュコロンビアの1位になっています。

学費+寮費で、年間$68,085 CAD (約600万円)

カナダも、アメリカに劣らず、有名ボーディングスクールは高いです。


Glenlyon Norfolk School

ビクトリアにある私立高。上記のFraser Instituteのランキングで、ブリティッシュコロンビアの14位になっています。比較的、留学生が多いようです。

学費+寮費で、年間$47,500 CAD (約400万円)。プラスして、ESL授業料が年間30万ほど。

上の例に比べると、安く見えてしまいますが、日本の高校と比べると高額なことは変わりません。

公立高校の例

アメリカと異なり、カナダでは公立高校も長期(現地で卒業する)留学生を受け入れています。

公立高校は、私立高校に比べて比較的安いです。学費・ホームステイ費合わせて、年間200万円程度になります。下記の表は、留学エージェントのウエストコーストの例です。

その他、留学エージェントの現地サポート費が年間20万円くらい(必要であれば)、雑費や小遣いが年間30万円として、年間250-300万円くらいかと思います。

教育委員会(学区) Surrey Coquitlam Nanaimo Nova Scotia
申請料 $0 $300 $500 $400
授業料 $12,600 $15,500 $12,500 $8,750
保険 $900 $1,000 $1,000 $650
ホームステイ
費用
$9,500 $9,500 $8,500 $7,000
ホームステイ
手配料
$250 $250 $0 $0
TOTAL $23,250 $26,550 $22,500 $16,800

2016年度(2学期:10か月)

出典:ウエストコースト

オーストラリア高校留学の例

ボーディングスクールの例

Ballarat Clarendon College

ビクトリア州にある有名私立高校。ビクトリア州の大学進学のための統一テストVCEの成績がトップクラスの学校です(Better Education)。

学費が年間$31,260 AUD、寮費が$19,640 AUD、合計すると$50,900 AUD (約420万円)。高いことには違いないですが、アメリカの上位校よりは安いです。


Huntingtower School

こちらも、ビクトリア州の上位校。

学費が年間$30,220 AUD、寮費が$18,230 AUD、合計すると$48,450 AUD。上の学校と、ほぼ同じです。

公立高校の例

オーストラリアは、週によって教育制度が異なります。

メルボルンのあるビクトリア州の場合、留学生向けの公立高校の学費は$16,974 AUD (約140万円)です(ビクトリア州政府)。

ホームステイの費用は、$13,000 – $16,640 AUD(約110-140万円)くらいが標準的な費用です(ビクトリア州政府)。

その他、留学エージェントの現地サポート費が年間20万円くらい(必要であれば)、雑費や小遣いが年間30万円として、年間300万円強が必要かと思います。


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