シンガポール就労ビザまとめ~種類、取得条件、期間、申請方法(2017年更新)

シンガポールでの現地就職を目指す観点で、シンガポールのビザを紹介します。

シンガポールのビザ、就労許可の情報は、シンガポール政府のサイトに非常に詳しく記載されています。本記事に掲載されている英語のリンクも、すべてシンガポール政府のサイトです。本記事で、概要を理解して、詳細はシンガポール政府のサイトで確認しましょう。

*当記事も含めて、第三者によるビザの説明は、情報が遅れている、または解釈が間違っている可能性があります。気になる点は、シンガポール政府のサイトか、シンガポール大使館、その他のシンガポールの公的機関に確認しましょう。

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まとめ

シンガポールは、外国人が就労許可を取りやすい国でした。アメリカやイギリスなど厳しい国と比べると、今でも申請の条件は緩いです。しかし、今後は更に厳しくなっていくと思われます。2013年1月に「Strong Singaporean Core」という政策を掲げ、シンガポール人の雇用を優先することを明確にしています。

また、シンガポールは世界有数の高所得国になり、現在も経済が順調に伸びています。お金持ちの国には、外国人労働者が集まり、外国人労働者が来すぎると就労許可が厳しくなるのは、必然です。一部のシンガポール人は、今でも多すぎる外国人労働者を不満に思っていますし、シンガポールで働きたい外国人(日本人含め)は益々多くなっています。シンガポールで働きたいなら、可能な限り早く動くことをお薦めします。

・留学中の就労

許可されています(指定の教育機関のみです)。アルバイトやインターンをすることができます。

・留学後の就労

アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは、留学後限定で使える条件の緩い就労ビザがありますが、シンガポールにはありません。シンガポールに残って働きたい場合は、内定を得ていれば、一般の就労許可(Employment Pass, S Pass)を申請します。もしくは、半年だけですが、ワーキングホリデー(Work Holiday)を使ってインターンをします。

・ワーキングホリデー(Work Holiday Programme)

カナダ、オーストラリアなど、日本政府が協定している「ワーキング・ホリデー制度」とは異なりますが、シンガポール独自の類似の制度があります。アルバイトやインターンの用途に使います。18歳以上、25歳以下、大学在学中または大学卒限定で、半年間だけ働くことができます。一般の就労許可は、申請の前に雇用企業が確定していいる必要がありますが、Work Holidayは自分で申請できます。

・一般の就労許可

主にEmployment PassとS Passがあります。最低給与がS Passは2,200シンガポールドル。Employment Passは3,600シンガポールドルです。S Passの方が条件が緩いですが、雇用企業が税金(Levy)を負担する必要があり、雇える人数の制限(Quota)もあるので、雇用企業から見ると申請しにくいです。

Employment Passの条件も、明確に書いてある条件は緩いです(曖昧です)。実際のところは、給与額や、卒業大学名など、様々な条件を見ているようです。シンガポール政府のサイトにセルフサービスで確認できるツールがあり、学歴、給与などを入力すると、Employment Pass, S Passが取れる可能性が高いか表示されます。

現時点では、有名大学卒だと、文系の新卒でもEmployment Passの対象になるようです。申請できる職種が制限されているアメリカやイギリスなどに比べると、まだまだ申請条件は緩いようです。

在学中のアルバイト、インターン

シンガポールでは、留学生に就労を許可しています。別途、就労ビザの申請をする必要はありません。生活費のためのアルバイトも、本格的なインターンもできます。

日本でも、最近はインターンが一般的になってきました。海外でのインターンの経験は、日本に戻って就職活動する場合でも、武器になる経験です。短期的に海外での仕事を経験したいのであれば、シンガポール留学+インターンは、良い選択肢だと思います。同じ英語圏でも、アメリカは在学中は就労が制限されています。

現在、大学生なら、交換留学、大学への編入、大学院への進学が考えられます。社会人なら、大学院が主な選択肢です。シンガポールへの留学については、多くの情報がありますので、留学についてのサイトや書籍を参照してください。

<主な条件>

・政府指定の教育機関で、Student Passで留学している。指定の教育機関については、こちらのページの「approved institutions」参照。

・学期中は、1週間に16時間まで。

・学校のプログラムの一環であれば、16時間の制限には含まれない。

<申請方法>

Student Passの申請。別途就労用のビザの申請は必要ありません

<参照>

Work pass exemption for foreign students

ワーキングホリデー(Work Holiday Programme)

6か月限定、年齢制限がありますが、比較的緩い条件でシンガポールで就労できます。

シンガポールの「Work Holiday Programme」は、カナダ、オーストラリアなど、日本政府が協定している「ワーキング・ホリデー制度」とは異なります。ワーキング・ホリデー制度は、日本とワーキングホリデー協定を結んだ外国に1~2年の滞在許可が下り、その間に就学、旅行、就労することができる制度です。

英語圏であれば、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、アジアですと韓国、台湾、香港など、様々な国が参加しています。

シンガポールの「Work Holiday Programme」は似たような名前ですが、日本政府と協定を結んでいるわけではありません。条件も、他の国のワーキングホリデーより厳しいです。期間が6か月と、他の国の1-2年に比べると短く、年齢も25歳までです。学歴の条件もあります。

他の国のワーキングホリデーと同様で、事前に就労先を決めておく必要はありません。

<主な申請条件>

・18歳以上、25歳以下

・大学生、もしくは大学卒。以前は、有名大学でないと許可されませんでしたが、現在は制限はありません。

<期間>

・6か月間

<活用方法>

・主に英語の勉強のため

他の国でのワーキングホリデーだと、まず語学学校に入学して、語学を学びながら、アルバイトを探す人が多いようです。しかし、シンガポールのワーキングホリデーは、期間が6か月と短いので、悠長に語学学校に通っていると、仕事が見つからないまま、期間が終わりそうです。また、シンガポールの英語はクセが強いし、物価も高いので、語学学校に行きたいなら、他の国にした方がよさそうです。。。

・就職活動の時のネタとして

たとえアルバイトであっても、日本の就職活動の時のアピールポイントとして使えると思います。簡単な内容でも、外国で外国語で仕事をすることは、日本でのアルバイトとは異なる経験です。単純作業ではなく、社員と同じ仕事内容であれば、なお経歴として強いです。アルバイトというより、インターンですね。

・シンガポールでの長期の就労の足掛かりとして

長期のWork passを取るには、雇用企業を見つけて、申請のスポンサーになってもらう必要があります。シンガポールの現地にいた方が、情報も入ってきやすいですし、直接企業と話すことができます。また、アメリカやカナダと異なり、シンガポールには、現地の学校を卒業した後に使える研修用のビザがありません。卒業して、すぐに一般の就労ビザを取得するのが難しい場合は、まずワーキングホリデーを申請して、短期間のインターンを受け入れてくれる企業を探すことが考えられます。

<申請方法>

下のシンガポール政府のサイトで、オンラインで申請ができます。

Apply for a Work Holiday Pass

就労許可 – Employment Pass

一般的な就労許可は、Employment PassとS Passがあります。Employment Passの方が最低給与などの条件が厳しいです。S Passの方が条件が緩いですが、雇用企業の負担が大きいので、Employment Passを優先して検討します。

最低給与は、3,600シンガポールドルです。その他は、明確な基準は、あまりありません。あえて曖昧にしておいて、柔軟な運用にしているのだと思います。

実際の審査では、卒業大学名や、給与額など具体的な条件を見ているようです。例えば、有名大学卒であれば新卒でも申請可能だが、中堅大学だと不可になるなど。

誰でも申請できるわけではありませんが、アメリカやイギリスなど、英語圏の先進国に比べると、制限は緩いようです。具体的に自分の条件で申請できるかは、以下のセルフサービスのツールで確認しましょう。

<主な条件>

・シンガポールで内定がある

・管理職、専門職(managerial, executive or specialised job)の仕事。具体的には、記載がありません。

・ボーナスや残業代など含まない固定給が3,600シンガポールドル以上。ただし、年齢や経験年数が高くなるほど、給与は高い必要がある。

・申請に必要な資格を持っている、例えば、「良い」大学の学位、専門職の資格や技能。具体的な条件は記載ありません。

・S Passと異なり、雇える外国人の人数(Quota)は決まっていません。

・シンガポール政府が提供している「Self-Assessment Tool (SAT) 」で、申請資格があるか確認できます。あくまで参考用で、実際に申請したときの判断は異なる可能性があります。

<条件の例>

実際にセルフ評価ツールでいくつか試してみました。

・東京の某トップ私立大学、経営学部(Business Administration)、職務経験なし、給与3,600シンガポールドルの営業職(Account Sales Manager)で応募 >> OK。アメリカなど他の先進国と比べると、就労許可の条件としては、非常に緩いです。有名大学卒であれば、就労許可の条件は、それほど気にしなくてよさそうです。

・同じ条件で、大学名のみ某中堅私立大学に変更 >> S Passのみ許可。名前は挙げませんが、そんなに悪くない大学です。完全に学歴重視ですね。。。

・経験年数だけ2年にする。某中堅私立大学、経営学部(Business Administration)、職務経験2年、給与3,600シンガポールドルの営業職(Account Sales Manager)で応募 >> S Passのみ許可。やはり学歴には勝てず。。。なかなか物悲しいものがあります

更に給与も上げてみる。某中堅私立大学、経営学部(Business Administration)、職務経験2年給与4,500シンガポールドルの営業職(Account Sales Manager)で応募 >> OK。

<期間>

・初回の申請は、最長2年間

・延長申請は、最長3年間

<申請方法>

雇用企業か雇用企業のエージェントが申請する

<参照>

Employment Pass

就労許可 – S Pass

Employment Passと同じく、条件は曖昧です。明確に記載してある最低条件は低いですが、実際に通るかは分かりません。例えば、最低給与は2,200ドルですが、経験が豊富であるほど給与は高くなければならないと、明記してあります。年齢や、経験が高い人は、2,200ドルでは無理だと考えられます。

S Passを申請できる条件でも、内定を出してくれる企業があるかは、別問題です。雇用側から見ると、S Passで外国人を雇うには税金(Levy)を払う必要があり、外国人を雇える人数も制限(Quota)があります。そもそも、申請するのも面倒です。シンガポール人が簡単に雇える仕事であれば、外国人を採用するモチベーションは低いはずです。

<主な条件>

・ボーナスや残業代など含まない固定給が2,200シンガポールドル以上。ただし、年齢や経験年数が高くなるほど、給与は高い必要がある。

・数年間の関連業務経験がある。詳しい記載はありません。

・1年以上のフルタイムの学位を持っている。大学でなくても、専門学校などでも可です

・(本人の条件ではないですが)企業がS Passで雇える外国人の割合(Quota)が決まっています。既にQuotaに達していれば、新たに申請できません

・(本人の条件ではないですが)S Passで雇用するには、税金(Levy)の支払いが必要です。シンガポール人を雇うのに比べて、余計な費用がかかるので、シンガポール人を雇えるのであれば、そちらが優先になります

・Employment Passと同じ「Self-Assessment Tool (SAT) 」で、申請資格があるか確認できます。

<期間>

・最長2年間。終了後の延長申請が可能

<申請方法>

雇用企業か雇用企業のエージェントが申請する

<参照>

S Pass


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