新卒海外就職のために大学生が就職活動前にやるべき8つのこと

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若い頃から海外経験を積むため、グローバルなキャリアを作るために、新卒から海外就職を検討している学生も多いかと思います。

普通に学生生活を送っていても海外就職は可能ではあります。しかし、海外就職を意識して過ごした方が、理想の海外就職が出来る可能性は高くなります。

本記事では、海外就活を始める前に、学生時代にやるべきことを紹介します。

海外就活で役に立つスキルや経験は、国内就活でも役立ちます。国内か海外で迷ってる人も、参考にしてみてください。

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留学

海外就職を検討しているなら、最もお薦めなのは、留学です。

留学と言っても、色々な形があります。大きく分けると、海外大学に進学して海外で卒業するパターンと、日本に在籍しながら一時的に留学するパターンがあります。

海外の大学へ進学する

海外就職を目指すには、一時的な留学ではなく、海外の大学に進学して、現地で卒業する方が有利です。海外大学を卒業すると以下のようなメリットがあります。

1 就労ビザの取得が有利になる(国もある)
2 現地の語学や文化を学べる
3 現地の国へのコミット
4 海外での就職活動の拠点確保
5 日本の大学のランキングは低い
6 海外の大学の方が勉強できる

① 大学への進学

高校生の場合は、日本の大学ではなく、直接海外大学に進学することをお薦めします。高校生の大学進学については、以下の記事をご参照ください。

高校生のための海外就職戦略
高校生以前で、将来海外の就職を希望しているなら、進路の選択は海外大学留学の一択です。①就労ビザの取得が有利になる。②現地の語学や文化を学べる。③現地の国へのコミット。④海外での就職活動の拠点確保。⑤日本の大学のランキングは低い

② 大学への編入、③ 大学院への進学

現在日本の大学生で、海外大学への進学を希望する場合は、在国中の大学への編入、卒業後の大学院の進学が考えられます。留学の準備期間を考えると、大学2年までは編入、3年以降は大学院への進学をお薦めします。大学への編入、大学院への進学については、以下の記事をご参照ください。

大学生、新卒のための海外就職戦略
大学生で海外への転職を考えている人向けに、海外就職を実現するための選択肢を解説します。① 海外大学に留学し、新卒で海外就職。②国内の大学から新卒で海外就職。③ 日本で就職、海外転職を目指す。④ 日本で就職、駐在での派遣を目指す

留学ジャーナル別冊2018-2019 学生・社会人のための大学・大学院留学徹底ガイド

日本の大学に在籍したまま留学する

④ 交換留学

海外大学・大学院への進学が決断ができない場合でも、できる限り長期間の留学をしましょう。日本の大学を卒業する前提で留学する場合、最初に目指すべきは交換留学です。

交換留学とは、日本で在籍している大学と提携している大学に1年間程度留学し、現地で単位を取得することです。一般的には、日本の大学に在籍したままで、休学扱いにもならずに留学することになります。

現地で取得した単位は、日本の大学の卒業単位として認定される(場合もある)ので、留学しても4年間で卒業できる可能性があります。現地で取得した単位が日本で認定されるかは、場合によって異なるので、しっかり日本の大学に確認してから交換留学しましょう。

交換大学を目指すには、まずは応募方法を大学の事務局に問い合わせです。多くの大学は、ホームページで情報を公開していると思います。例えば、以下は慶應と早稲田のページです。

慶應義塾大学 国際センター:交換留学について

早稲田大学 留学センター:留学プログラム

⑤ 休学して留学

交換留学プログラムは応募枠があり、全ての人が受かるわけではありません。特に人気の国、人気の大学への応募は難易度が高くなります。

交換留学の選考に落選した場合、あるいは学校が提携している留学先に行きたい場所がなかった場合には、交換留学ではなく、休学して留学する選択肢があります。

休学して留学する場合、授業の内容としては、1)語学の授業、2)大学で一般の授業を履修、3)語学と一般の授業の組み合わせがあります。

語学学校への留学

大学付属の語学学校や、民間の語学学校への留学。日本人の留学の大部分は短期間の語学留学です。

最近では、アメリカやオーストラリアなど先進国での留学以外に、フィリピンへの留学が人気になっています。以下は、「アメリカ留学」、「フィリピン留学」のGoogle検索数の推移です。2011年からフィリピン留学の検索数が急速に高まっています。

しかしながら、休学して長期間留学するなら、できるだけ語学だけではなく、一般の授業も履修しましょう。特に海外就職を目指す場合には、語学留学はメリットが少ないです。

・語学学校は、一般的に学歴として評価されません。大学への留学とは、学歴としての価値が全く違います。中国語では、語学留学を「遊学」呼んで明確に区別しているくらいです。

・語学学校の生徒には現地人がいません。現地人と知り合う機会は少ないです。日本人同士でつるんだり、英語の下手なアジア人同士で交流したりになりがちです。

・上の点に関連して、現地人との交流が少ないので、現地での就職の情報も得にくいです。

・語学学校にいる間は、英語しか勉強しません。一方で大学に留学している人は、英語で他の科目を学んでいます。海外就職を目指すなら、英語だけでなくて、専門科目の知識も重要です。専門の重要性については、こちらの記事もご参照ください。

海外就職に有利な職種~英語よりもプログラミングを学ぶべし
グローバルに働きたいなら、英語やMBAでなくて、理系。将来、海外に住みたいひと、海外で働きたい人は、理系を学ぶべきです。外国語学部の方が、海外に近いように見えますが、海外の会社の視点では、ノースキルの学生です

一般の授業も含まれる留学生用のプログラムに参加する

海外の大学によっては、留学生向けに半年間、1年間などの期間が短いプログラムを提供しています。大学付属の語学学校と、一般科目の授業がセットになっていることも多いです。

例えば、以下のページは、ペンシルバニア大学の「GLOBAL CITIZEN STUDY ABROAD PROGRAM」という8か月のプログラムです。留学生向けの英語の授業と、一般の学生も履修する授業を組み合わせた内容です。

University of Pennsylvania English Language Programs (ELP)

このようなプログラムを探すには、まずは交換留学と同じく、日本の大学に聞いてみましょう。交換留学のプログラム以外でも、情報を持っていることが多いと思います。

もしくは、行きたい国、行きたい大学があれば、自分で調べましょう。多くの大学は、留学生向けの情報をサイトで公開しています。興味のある大学のサイトで、「Foreign student」などと検索すれば、すぐ出てくると思います。

⑥ 短期留学

夏休みなど、長期休みに行う短期留学の場合、語学留学が主な選択肢かと思います。上記のように長期間の語学留学はお薦めしませんが、短期間であれば語学留学も有益だと思います。

夏学期の授業を履修することもできる

欧米の大学生は基本的には5-8月ごろは長期の夏休みです。しかし、開講されているコースの数は少ないものの、夏学期(Summer Term)として授業は実施されています。

国によっては、夏学期限定で留学することも可能です。例えば、カナダでは6か月未満の学習については、Study Permit (学生ビザに相当)を取得する必要ありません(カナダ政府)。

夏学期限定で、1コースだけでも、「Non degree student」として履修することができます。Non degree studentとは、学位の取得を目指さない学生のことです。例えば、以下はブリティッシュコロンビア大学のNon degree studentについての説明です。

The University of British Columbia: Non-degree Studies

留学先の選択

日本に戻ってくる予定の留学であっても、できれば将来就職をしたい国で留学しましょう。そこで、語学の習得をするだけでなく、現地の就職情報もリサーチします。大学には、就活の担当部署が必ずあります。日本人留学生や、その他の留学生にも、外国人の就活事情を聞いてみると良いです。

更に、就活のイメージが固まってきているのであれば、興味のある会社にも連絡をしてみましょう。正式に求人やインターンを募集してなくても、気にすることはありません。ダメ元で会社のサイトに掲載している採用担当メールや、一般の顧客向けのメールに連絡すれば大丈夫です。自ら積極的に連絡してくれる学生を歓迎してくれる会社も多いと思います。

インターンシップ

海外就活では、新卒でも職歴が重要になります

新卒のみが対象の募集は少なく、既卒と同じポジションに応募するからです。また、日本の新卒のようなポテンシャル採用ではなく、即戦力としての採用です。

新卒なのに職歴が必要というのは、矛盾があります。職歴がないから、就職が難しく、就職ができないから、職歴もつけられない。

インターンシップで在学中から職歴をつける

この、卵が先か鶏が先かの状況を打開するのがインターンシップです。

日本でもインターンシップが増えてきましたが、数日間の職場見学程度のものが多いようです。数日間では、職場の雰囲気は分かるかもしれませんが、職務経験にはなりません。

海外のインターンシップは、数週間以上で、社員と同じ仕事をこなします。そこで認められれば、そのまま就職する場合もありますし、そこで就職しなくても、職務経験として履歴書に書けます。

特に欧米、オーストラリア、シンガポールで新卒就職を狙うなら、インターンシップは、ほぼ必須と言っていいです。結果的に日本で就活することにしたとしても、長期間のインターンシップ経験は有効です。

インターンシップの場所

できれば、就職希望の国でのインターンが望ましいですが、職務経験を積む意味では、国内でも問題ないです。

海外でも、国内でも重要なのは履歴書に書く価値のある職歴を得ることです。見学やお客様扱いのインターンは、職場の雰囲気を知る以上の意味はありません。どんな仕事ができるのか、その仕事内容は、就職に役に立つのか、しっかりと確認しましょう。

インターンシップの応募の仕方

インターンシップの応募の方法としては、「海外 インターンシップ」で検索すると、海外インターンシップの紹介サイトが見つかります。日本人を探している案件なので、難易度は下がりますが、インターンシップの数は少なくなります。

日本の会社が斡旋している案件以外を探すのであれば、応募の仕方は、国ごとに異なります。目標とする国でのインターンシップをリサーチしましょう。インターンシップが一般的でない国の場合、インターンシップを公募していない会社の場合でも諦めることはありません。興味のある会社に直接連絡してみましょう。

インターンシップもどきのプログラムには気をつけよう

日本の海外インターンシップ紹介のサイトを見ると、実際はインターンシップではなくて、語学研修のオマケのような内容が散見されます。2週間語学研修をした後に、2日間インターンシップをするようなパッケージです。数日間しかいない人に、責任のある仕事を任せることはありえません。

どのような仕事内容で、自分は何を達成したいのか、将来どのような内容を履歴書に書きたいのか、想定してからインターンシップに応募しましょう。もちろん、良い意味でも、悪い意味でも、想定通りには事は進みませんが、計画なしでインターンシップもどきに応募するのは避けましょう。

インターンシップについて、詳しくはこちらの記事をご参照ください

海外就職のためのインターンシップ戦略
新卒海外就職の王道パターンは、在学中の海外インターンシップの経験です。これから海外就職を考えている人向けに、なぜインターンをするのか、いつ、どこで、どのようなインターンをすべきかについて解説します。

マイナビ2019オフィシャル就活BOOK 内定獲得のメソッド インターンシップ 仕事のホントを知る! 見る! 考える!

ボランティア

就労経験ではないですが、内容によってはボランティアでも就職に役に立つ仕事の経験を積むことができます。

就職を希望する国でボランティアをすれば、情報収集もできますし、就職につながる人脈が作れるかもしれません。

無償の海外ボランティアの利点は、就労扱いのインターンシップよりも、ビザ申請の条件が緩い国が多いことです。例えば、中国ではインターンシップは一般の就労ビザと同じですが、ボランティアは別ビザになっており、申請の難易度、手間が大きく違います。

中国就労ビザまとめ~種類、取得条件、期間、申請方法(2017年更新)
中国での現地就職の観点でビザ、就労許可を紹介します。新卒&転職。一般向け就労許可。留学生。インターン。ボランティア。Zビザなど

インターンシップと同じで、どのような仕事内容なのか理解したうえで参加しましょう。単純作業をするだけのボランティアなら、就職活動の準備としてはプラスになりません(もちろん、ボランティアとしての意義はあります)。


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大学の勉強、特にハードスキルの専門科目

海外就職では専攻の専門知識は重要

日本の就活、特に文系の就活では、学校の専攻は、あまり重要ではありません。多くの新卒一括採用は、総合職として、職種を指定せずに採用されるからです。

そのような専門性を問わない採用では、判断基準になるのは、時頭の良さと社交性などソフトスキルです。

一方で、海外は新卒採用でも、特定の職種に対する募集です。即戦力の求人ですので、募集の職種に関連する専攻なのか、実際に何の専門知識をを学んだかが重要です。

特に欧米先進国ではビザの面で重要

特に欧米やオーストラリアでは、就労ビザの申請でも、専攻によって難易度が変わってきます。内定が取れても、専攻が採用された職種に関係なければ、ビザが下りない可能性もあります。

海外就職における専攻の重要さは、こちらの記事をご参照ください。

海外就職に有利な職種~英語よりもプログラミングを学ぶべし
グローバルに働きたいなら、英語やMBAでなくて、理系。将来、海外に住みたいひと、海外で働きたい人は、理系を学ぶべきです。外国語学部の方が、海外に近いように見えますが、海外の会社の視点では、ノースキルの学生です

海外では大学の授業の成績は重要

また、日本の大学生は、成績をあまり気にしていない人が多いです。就職活動にあまり関係ないからです。しかし、海外志向の人は成績に拘りましょう。

企業によっては、大学の成績を参考にするところもあります。また、海外就職を検討している人は、海外留学をする可能性も高いと思います。海外大学、大学院に進学する場合、大学での成績は非常に重要です。可能な限り、オールAを狙いましょう。

英語の学習

TOEIC 700点相当ぐらいの英語力が最低ライン

海外就職では、日系だとしてもTOEICやTOEFL など英語テストのスコアを要求されるのが一般的です。

比較的要求レベルが低い東南アジアの日系企業でも、700点くらいあることが望ましいようです。日本の一般の社会人平均より高いですが、頑張れば誰でも取れるレベルのスコアです。

一応、日本語だけでも就職は可能です。例えば、日本向けのコールセンターでは、日本語しか使わない求人が多いです。しかし、英語力があった方が選択肢は広がります。

欧米先進国ではTOEIC 900点相当は欲しい

欧米、オーストラリアやシンガポールの場合は、TOEIC 900点近くは欲しいところです。例えば、アメリカのそれなりのレベルの大学院では、審査の「足ギリライン」が、TOEIC換算だと900点程度です。そのくらいの英語力がないと、授業についていくのが厳しいからです。英語圏での就職も同様で、英語メインで仕事をするなら、TOEICは簡単過ぎるくらいのレベルでないと厳しいと思います。

また、テストのスコアは、あくまでも書類審査で落とされないためです。内定を得るには、面接で問われる英語のリスニング、スピーキングの実際の運用力も重要です。

海外就職で必要な英語力、現地語力について、こちらの記事をご参照ください。

海外就職で必要な語学力はどのくらい?
海外就職の不安点として、語学力があると思います。海外就職を実現するために必要な語学力は一概には言えません。①駐在の場合。②日系で現地採用の場合。③現地企業、外資系

英語を勉強するのではなくて、英語を実際に使おう

実践的な英語力を高める最も効率的な方法は、「英語を勉強する」のではなく、「英語を使って」勉強したり、仕事をしたりすることです。

具体的には、大学、大学院への留学や、英語圏でのインターンをすれば、強制的に英語を使わざるを得ない環境になります。海外就職に必要な英語力を身につける意味でも、長期間の海外留学や海外インターンを強く推奨します。

日本にいながら英語を学習する方法は、壮大なテーマなので、本記事では解説しません。様々な方法があり、向き不向きもあるので、色々と試して、自分に合った方法を見つけましょう。

英語以外の語学

英語圏での就職を希望している場合、もしくは特に国は決めていないが海外就職をしたい場合、絶対的に重要な言語は英語です。また、先ほども説明したように、専門職として雇われるための専門知識も重要です。

英語以外の語学を勉強する暇があったら、英語と専門知識の習得に時間を使うべきです。英語以外の言語は、将来使う予定が明確にないのであれば、あくまでも趣味として習いましょう。

英語圏以外の国で働きたい場合は、英語に加えて現地語の習得も検討する必要があります。しかし、語学をビジネスレベルまで習得するには、長期間の学習が必要です。将来、本当にその言語をビジネスレベルで使いたいのか、真剣に考えてみましょう。

英語以外の言語を学習すべきかについて、こちらの記事もご参照ください。

どこでも働けるグローバル人材なんていない
海外就職をしたい人は、世界のどこでも生きていけるグローバル人材に憧れを持っている人は多いです。それでは、グローバル人材とは何でしょう?一般の用法では、グローバル人材とは、英語で外国人と高度な仕事ができる人材のことです。しかし。。。。

長期間の旅行

人によって生活しやすい国は異なる

海外就職すると、海外に長期間住むことになります。海外といっても、人によって合う国は違います。

私はどちらかと言えばアジアが好きですが、絶対にアメリカなど英語圏の先進国がいいという人も多いです。アジアといっても、中国、東南アジア、インドでは、好みはかなり分かれます。

国だけでなく、都市によっても、向き不向きがあります。例えば、アメリカで働くとしても、ニューヨーク、カルフォルニア、田舎で働くのでは、生活の環境が大きく違います。

就職を検討する国、都市には、長めの滞在を経験しておいて、長期間住みたい街なのか経験しておいた方がいいです。

思い入れのある国であれば、就職活動の志望動機も分かりやすいです。例えば、タイの日系商社に応募するとして、タイに縁もゆかりもない人が、なぜタイで就職したいのか?なぜ、中国やマレーシアでなくてタイなのか?タイが好きという理由やエピソードがあれば、説明が簡単です。

気軽に旅行できるのは学生の間だけ

また、海外就職には関係ありませんが、社会人になると、長期間旅行する時間は取れません。旅行が好きなら、できる限り学生時代に行っておくべきです。卒業後に長期間旅行できるのは、会社を辞める時ぐらいです。

普通の日本の会社だと、1週間くらい休むのがやっとです。1週間では、どうしてもピンポイントに有名観光地を弾丸で周ることになります。のんびり旅行できるのは、学生のうちだけです。社会人の旅行は、ピークシーズンに行くので、費用もかさみます。

テーマを持った旅行をする

就職候補地の雰囲気を知るだけなら、普通の観光でも問題ないですが、より直接的に就活の一環として旅行するなら、テーマを設定してもいいと思います。

例えば、多くの人がやっていて目新しさはないですが、海外で働く日本人を訪ね歩くとか。ブログをやっている日本人に連絡すれば、けっこうな確率で会ってくれると思います。

私としては、より薦めるのは興味のある会社の訪問です。普通に話を聞いたり、インターンの売り込みをするといいと思います。ツテがなくても、コールドコールでも突撃訪問でもすればいいんです。営業とは、そういうものです。

学生らしいテーマ設定だと、大学なり、研究機関を訪問するのは、どうでしょう?自分と同じ専門の教授や学生とアポを取って、話をするとか。現地語が分かるなら、授業を聴講させてもらうとか。はるばる海外から学生が訪ねてくれば、会ってくれる教授や学生も多いと思います。相手にとっても有意義な時間になるように、話すトピックを決めて、きちんと調べてからアポを取ってみましょう。

起業に興味があれば、起業に結び付きそうな活動をしてみる。例えば、日本で売れそうな商品を仕入れて、日本で販売してみる。日本でも流行りそうなサービスの会社を見つけて、代理店契約できないか聞いてみるとか。


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起業

社会人になると、起業もしにくい

旅行以外で、社会人になるとやりにくいのが起業です。

週末起業も可能ではありますが、制約が多いです。まず、副業を禁止している会社の場合、大っぴらにはできません。社会人は、忙しいので、まとまった時間が取れません。週末や夜間しか対応できないので、平日昼間に取引先と連絡が必要なようなビジネスはできません。

起業の良い点は、自分がオーナーとして、ビジネスの全体像を把握できることです。会社員は組織の特定の部署の一員として働きますので、全体像の把握は難しいです。例えば、営業は、商品がどのように作られているか詳細は知らないことが多いですし、製造技術者は、自分の作ったものが、どのように販売されているか把握しずらいです。財務、会計の担当でなければ、会社の売上、コスト、利益の構造を正確に把握している人も少ないと思います。

スモール起業のススメ

起業といっても、上場を目指すような、志の高いビジネスだけではありません。規模が小さければ、ちょっとした商売のネタはいくらでも転がっています。

海外就職を目指す人への私の一押しは、越境ECです。越境ECとは、外国から仕入れたものを日本のネット通販サイトで販売したり、日本のものを海外のサイトで販売したりすることです。

難しく聞こえるかもしれませんが、AmazonやeBayなどのおかげで、誰でも簡単に国を跨いで出品できるようになりました。就職を希望する国との越境ECをすれば、その国により詳しくなりますし、面接のネタにもなります。

大きなビジネスにするには、既存のネットショップと競争する必要がありますが、ニッチな商品であれば、未開拓のものはいくらでもあります。

例えば、旅行先で見つけたお気に入りの小物は、日本で売っているでしょうか?売ってなければ、仕入先を見つけて、日本で販売します。小さなビジネスであっても、市場の調査、商品の選定、仕入れ、物流、ネットショップ上での販促、損益の計算など、様々な要素があります。そのビジネス経験を、履歴書に書くことができれば、十分な業務経験になり得ます。

文章が得意な場合、ブロガーはいかがでしょうか?趣味のブログでは業務経験になりませんが、取り組み方次第では、ビジネスに役立つ経験になります。一例として、働きたい国の特定の分野について調べて、専門家として、日本向けに発信する。

例えば、中国のIT企業に就職したいとします。中国のネットサービスの最新事情についてや、中国のIT企業の動向について徹底的に調べて、日本向けに紹介します。日本語では分からない情報を中国語で調べて、現地の専門家にインタビューなど行えば、ちょっとした海外マーケットリサーチです。

中国語の学習にもなるし、就職したい分野の業界研究にもなります。そして、価値のある情報をまとめて、それを有料コンテンツとして販売するなり、現地の情報に興味のある企業からコンサルタント料を取ることができれば、小さくても立派なビジネスです。リサーチの名目で、就職したい会社にインタビューを行えば、そこでコネクションも作ることができ、一石二鳥です。

日本のルールを外れる心構え

最後は心構えについてです。

日本人は決められたルールの中で競争することに慣れています。大学までは限られた教科のペーパーテストで偏差値を競争します。就活では、決められたスケジュール通りに、同じリクルーティングスーツ着て、就職偏差値の高い企業の内定を争います。日本の就活の様子は、経験していない人から見ると、異様に画一的で、滑稽ですらあります。

海外就職では、人によって目標も全然違うし、決まったルールもありません。

どの国での就職を目指すかで、就活方法は違います。選考日程も、日本のようにスケジュールが決まっている国は少ないです。応募の方法も、人材紹介会社経由、直接の応募、知り合いのコネなど様々な経路が考えられます。

海外就職希望の人のブログやツイートを見ると、人材紹介会社や海外就職コンサルタントに難しいと言われて諦めたというのを見かけます。他の選択肢を考えずに日系の人材紹介会社の言う通りに就活している人がいます。

それまでルールに沿って競争してきた学生からすると、「専門家」の意見は正しい前提なのだと思います。

しかし、人材紹介会社や就職コンサルの言うことが常に正しいと思うのは間違いです

専門家の指導通りに就活することが、最適な戦略とは限りません。私が台湾で就活した時も、日系の人材紹介会社は全く役に立ちませんでした(間違った情報を言われて、逆にマイナスでした)。

本当に海外就職したいなら、考え付く限りのあらゆる手段を試すべきです

その手段は、誰かに頼るのではなくて、あなた自身の状況に合わせて、あなた自身が考えるべきです。

私含めて海外就職の専門家や経験者の意見を絶対的な真実とは思わないでください。日本の外は多様な世界が広がっています。海外就職の方法は無数にありますし、日々状況は変わっています。全てを把握している専門家なんているはずありません。

海外就職を目指すということは、日本人としての普通の生き方から外れることです

ルールを与えられないと不安に思う人もいるかもしれませんが、その代わり自由です。日本の常識、ルール、専門家の意見にとらわれずに、自分の頭で考えて就活しましょう。


君はどこにでも行ける – 堀江貴文 (著)

激変する世界、激安になる日本。
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観光バスで銀座の街に乗り付け、“爆買い”する中国人観光客を横目で見た時、僕たちが感じる寂しさの正体は何だろう。アジア諸国の発展の中で、気づけば日本はいつの間にか「安い」国になってしまった。
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装画、巻末対談はヤマザキマリ。

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